奇蹟の飛行艇 大空に生きた勇者の記録 光人社NF文庫

北出大太

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784769821502
ISBN 10 : 4769821506
フォーマット
出版社
発行年月
2005年01月
日本
追加情報
:
16cm,388p

内容詳細

全長三十六メートル、全幅四十メートル、一梃の機銃さえもない巨人飛行艇を駆って、襲いくる敵戦闘機群を蹴ちらし蹴ちらして、絶妙の神技を見せ、みごと大空の決戦に勝ち抜いたエース・北出が綴る空戦記。飛行時間七千時間、海軍の至宝と謳われた名パイロットが“炎”のごとき闘志を燃やした蒼空の死闘の跡を辿る。

目次 : 第1章 仮借なき大空へ/ 第2章 戦火の上空にて/ 第3章 あす知れずとも/ 第4章 死守すべきもの/ 第5章 報われざる死闘/ 第6章 身を捨てて勝つ/ 第7章 業火の中に想う/ 第8章 大空に生きる男/ 第9章 白い雲に乗って

【著者紹介】
北出大太 : 大正3年11月、東京都台東区に生まれる。昭和6年、横須賀海兵団に入団。昭和8年、霞ヵ浦第21期操縦練習生卒業。その後、館山航空隊、横浜杉田航空隊に配属、日華事変では江上航空隊で戦線勤務につく。空技廠テストパイロットを経て、昭和16年、開戦にともないアンボン島934航空隊、のち第2南遣艦隊指令部付となる。ジャワ島にて終戦、終戦時の階級は少尉。昭和21年、復員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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輸送機でヘルキャットを撃墜、pー38も素手?...

投稿日:2021/04/13 (火)

輸送機でヘルキャットを撃墜、pー38も素手?で撃墜してしまう驚きの内容。97大艇は2式大艇より旧式であるが操縦しやすいようで、この特性で生き延びたとも言える。戦記で生き残った方々は大抵合理的な思考で、クレバーである。

海尾水 さん | 神奈川県 | 不明

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飛行艇は長い航続力と大きな物資運搬能力を...

投稿日:2009/12/28 (月)

飛行艇は長い航続力と大きな物資運搬能力を持っている。その反面、スピードは遅く、敵戦闘機に発見されれば撃墜される可能性は高い。筆者はそのパイロットで、日中戦争では爆撃や雷撃訓練なども行ったそうだが、太平洋戦争時には武装しない九七大艇で輸送任務に就いたそうだ。確かに武装しても、飛行艇では気休めに過ぎないと思われるが、それでもないよりはましだと思うので、なぜ武装しなかったのかはよく分からない。機銃分の重量軽減が目的なのだろうが、それとも「撃墜されてたらしょうがない」ぐらいにしか軍上層部は考えていなかったのであろうか・・・。それでも筆者は、必死に生き延びることを考え、訓練しそして思い悩みながらも生き残った。死ぬことは楽であり生きることは苦痛であった。まえがきの一文であるが、それでも、同期生との友情、思いやりにあふれた上役、筆者を信じて命がけの職務をこなす部下たちに囲まれたひと時を過ごすことは、かけがえのない素晴らしい人生の一瞬だったのではないだろうか。それも生き延びたからこそ得ることができた宝物だったのではないだろうか。光人社NF文庫の、心弱きときの活性の糧という言葉をよくあらわしている作品であると思う。飛行艇に関する作品は「二式大艇空戦記」があるが、こちらもすばらしい作品で是非一読をお勧めしたい。

hk さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鐵太郎 さん

    昭和8年に霞ヶ浦の海軍第24期操縦練習生の教程を30人中ビリで卒業し、太平洋戦争を97式飛行艇の機長として勤務しつづけ、終戦を同期のただ一人の生き残りとして少尉で迎えた北出大太(きたいで・だいた)氏の物語。この手の本にありがちな創作っぽいところや誇張もあるようですが、知恵と決意と向上心と諦めない心を持って最後まで戦い抜いたその姿は、いまの日本人になにか教えてくれるところがあるのではないかな。

  • ぱちお さん

    97式には武装がないとは知らなかった。よく生き残った。あきらめない心が凄い。

  • 零水亭 さん

    九七式大艇といえば本ではコレ、映画では「南海の花束」(戦中)と思います。二式水上戦闘機(零式艦上戦闘機にフロートを付け、垂直尾翼を増積するなどして水上機化したもの。三菱ではなく中島飛行機にて)の活躍も記されています。当時、二式飛行艇も制式採用されていたのに、鈍重な九七式飛行艇を選び、激戦地を戦い抜いたのは、驚嘆の一言に尽きます。 この本、ジブリの宮崎駿監督の愛読書ではなかろうか、と勝手に推測しています。

  • もちもち さん

    武装が機銃1つしかない、しかも鈍足の飛行艇で戦闘機を撃墜したエピソードといい、悪天候の山から味方の救助に向かうエピソードといい、機転の利き方と発想がさすがベテランパイロットだなと思った。 それにしても飛行時間7000時間はすごい

  • sumikko さん

    ▲大変な体験記だが、ちょっと癖というか感情がこもりすぎな部分が強く感じる。それくらいじゃないと生き残れないのかもしれない。

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北出大太

大正3年11月、東京都台東区に生まれる。昭和6年、横須賀海兵団に入団。昭和8年、霞ヵ浦第21期操縦練習生卒業。その後、館山航空隊、横浜杉田航空隊に配属、日華事変では江上航空隊で戦線勤務につく。空技廠テストパイロットを経て、昭和16年、開戦にともないアンボン島934航空隊、のち第2南遣艦隊指令部付とな

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