メタルにも通じる速弾きとジャズフレーズを 織り交ぜたスタイル（実はなかなかいないのでは？）が 気に入った。1stも持ってるがこのアルバムの方が 歪みが少なく、よりピッキングの生々しさが はっきり伝わってくる。教則DVDも出てるようなので ギターキッズの人は見てみると良いと思う。 日本人ギタリストでここまでの演奏力を 持っている人はなかなかいないと思った。

ライブみたけどいまいちだった

”音楽は全て出つくした”という言葉を否定するのに十分なアルバムだ。 このアルバムはみんなが知っている有名な曲ばかりをカバーしている。 普通カバーだと、原曲の呪縛に取り憑かれているか、原曲を壊してしまう ものが多い。しかしこのアルバムは違う。原曲のイメージを残しつつ、 大胆なデジタルサウンドの活用や、変化に富んだギターなど、斬新な アレンジにより名曲が現代への新化を遂げた。これほどの作 品に出会うと、音楽の無限の可能性を感じざるを得ない。

以前、この人の演奏をラジオの生放送の公開収録か何かで ライブで見た事があるが、あらゆる曲の楽譜を初見で 涼しい顔で弾ききっていた。その時は歌のサポートで バッキングが上手いギタリストだ、と思っていたが ここまでソロがバカテクだとは全く予想できなかったので 衝撃を受けている。幻想即興曲をギターで弾ける人が 世界に何人いるだろうか？しかも、単なるテクのひけらかしではなく、凝ったアレンジ の中で相変わらず涼しい顔をして弾いている加茂氏の姿が 目に浮かぶ。どういう練習をするとここまで弾けるのだろうか？凄すぎる。。

新しい世代のフュージョンが誕生した、という印象を受けた。幻想即興曲での演奏はこれまでのフュージョンギターテクニックとは別次元の高みに行っていると感じたし、Livin’ On A Prayerは原曲のメロディーを一切変えていないのに、斬新なアレンジがされている事に驚いた。Donna Leeのようなスタンダードも演奏出来るのにロック的なアプローチも上手く、マイク・スターンのギターをさらに進化させたような物凄いセンスを持ったプレイヤーだ。

このギタリストは音色に特徴がある。 きっとサンタナあたりに影響を受けているのだろう。 サンタナのような哀愁のあるフレーズを 速弾きと絡めて表現するテクニックは超一流だと思う。 また、時折イングヴェイマルムスティーンや ジョンサイクスを彷彿させるような気配も感じられる。 スタジオ系のフュージョンギタリストということだが、 恐らくハードロック等も相当弾ける人なんじゃないかと思った。 途中でVoを挟むアルバムの流れもインパクトがありGOOD。 夏にぴったりなので、良い買い物をした気分だ！(^-^)

いまの日本の音楽シーンには、良い曲が全くと言っていいほど出てきていない。そんな中で、このアルバムのオープニングナンバーを飾る「Ｐｏｗｅｒ」は、テーマメロディ、アドリブによるテーマメロディのフェイク、間奏部分、曲の最初と最後を飾る印象的なブロークンコードの速弾きフレーズと、曲の始まりから終わりにいたるまですばらしいメロディのみで構成されている。曲の終わり方に多少疑問が残るが、いまの音楽シーンにおいてひさしぶりに素直に「良い曲」と言える快作である。

映像のｻﾌﾞﾘﾐﾅﾙ効果が仕込まれているようだ。そして楽譜からはみ出さんばかりの指使い。うまいぞ！

このアルバムには歌もそして歌詞もない。それでも心に刺さる。時に激しく時にやさしく。音楽のすばらしさがここにあると思います。

このアルバムは、日本が世界に発信すべきアルバムだと、思います！テクニックは、大変すごくて、ｽﾃｨｰﾌﾞｳﾞｧｲなどと比較しても、何も見劣りしないと思います。なにより、これだけのテクニックを持ちながら、けしてマニアックにならないのが、この人の凄いところだと思いました！一曲目のPOWERなど、勢いのある曲、六曲目の様に、感動できる曲、どちらも良くて、この人は、懐の広い人だなーと思います。そして、音に魂がこもっている！そんな感じがします。全ギタリストはもちろん、音楽を好きな人すべてに、聞いてもらいたいと思わせる作品でした！！