別宮貞雄:オペラ『有間皇子』(3幕6場)
原作:福田恆存/台本:松原 正
CD-1
第1幕:前奏曲/第1場/間奏曲/第2場
CD-2
第2幕:前奏曲/第1場/間奏曲/第2場
第3幕:前奏曲/第1場/間奏曲/第2場
若杉 弘(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団
福井 敬(有間皇子/ありまのみこ)
大島洋子(小足媛/おたらしひめ)
永井和子(間人大后/はしひとのおおきさき)
多田羅迪夫(蘇我臣赤兄/そがのおみあかえ)
勝部 太(大海人皇子/おおしあまのみこ)
鈴木寛一(塩屋連〓魚/しおやのむらじこのしろ)※「〓」は魚偏に制
経種廉彦(中大兄皇子/なかのおおえのみこ,守君大石/もりやのきみおおいし)
北村哲朗(中臣連鎌足/なかとみのむらじかまたり,新田部連米麻呂/にいたべのむらじよねまろ)
志村文彦(蘇我臣日向/そがのおみひむか,丹比小沢連國襲/たじひのおざわのむらじくにそ)
小鉄和広(物部朴井連鮪/もののべのえいのむらじしび)
大久保光哉(坂合部連藥/さかあいべのむらじくすり)
録音:2001年3月/東京(ライヴ録音)
別宮貞雄が作曲家人生を賭けた渾身の傑作がここに!
時は斉明4年(西暦658年)、大化の改新の後、中大兄皇子と中臣鎌足が政治の実権を握るなか、権力争いから身を守るため狂気を装っていた有間皇子が謀反を決意する――。
「前衛」に巻き込まれることなく自らの道を歩み続ける別宮貞雄が、史実上有名な「有間皇子の変」を題材に、惜しみない愛情と技量を注ぎ込んだ大作オペラ。劇的な朗唱と陶酔的なアリアが交錯し、歴史にもてあそばれる薄幸の青年の悲劇を強い緊張感の中に一気に描き出す渾身の傑作!
1967年の初演後、初の再演となった、二期会を代表するソリストたちによる2001年の公演からのライヴ録音。(カメラータ)
畢生の大作『有間皇子』には別宮貞雄の作曲技法が凝縮されている。皇子と義理の母・間人大后が出会う「磐代の浜」の場面での人情の機微とそれを綴る音楽のもたらす深い感動こそ別宮の真骨頂である。多田羅迪の蘇我赤兄を筆頭に充実した歌唱による白熱のライヴ。(彦)(CDジャーナル データベースより)