きのうの春で、君を待つ ガガガ文庫

八目迷

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094518429
ISBN 10 : 4094518428
フォーマット
出版社
発行年月
2020年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
くっか ,  
追加情報
:
342p;15

内容詳細

幼馴染だった二人、すれ違う時間と感情。

17歳の春休み。
東京での暮らしに嫌気が差した船見カナエは、かつて住んでいた離島・袖島に家出する。そこで幼馴染である保科あかりと2年ぶりの再会を果たした。

その日の夕方、カナエは不可思議な現象に巻き込まれる。
午後5時を告げるチャイム『グリーンスリーブス』が島内に鳴り渡るなか、突然、カナエの意識は4日後に飛んだ。混乱の最中、カナエは憧れの存在だったあかりの兄、保科彰人が亡くなったことを知らされる。
空白の4日間に何が起きたのか。困惑するカナエを導いたのは、あかりだった。

「カナエくんはこれから1日ずつ時間を遡って、空白の4日間を埋めていくの。この現象を『ロールバック』って呼んでる」
「……あかりはどうしてそれを知っているんだ」
「全部、過去のカナエくんが教えてくれたからだよ」

『ロールバック』の仕組みを理解したカナエは、それを利用して彰人を救おうと考える。
遡る日々のなかで、カナエはあかりとの距離を縮めていくのだが……。

甘くて苦い、ふたりの春が始まる。

大きな感動を呼んだ、『夏へのトンネル、さよならの出口』に続き、八目迷×くっかで贈る、幼馴染だった少年少女の春と恋の物語。

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 海猫 さん

    家出少年がフェリーに乗ってる冒頭から、「天気の子」を連想。「天気の子」は主人公が離島から東京に行く話で、こちらは東京から離島に向かうので、そこは逆ではあるけれど。著者の前作と似て、時間を遡る内容ではあるがロールバックという現象に工夫があって、展開の先を読ませない。軽くループもののテイストもあり、悪い形で済んでしまった過去を変えようとするけども、結果的には少年と少女がともに未来を切り開く話になっていく。今回も内容が季節に合っていて宜しいが、世間が緊急事態でなければ、表紙の桜がもっと綺麗に見えたろうになあ。

  • 芳樹 さん

    進学によって疎遠になっていた幼なじみのカナエとあかりの再会と恋にまつわる物語。4月1日から5日にタイムリープしたカナエが一日ずつ遡り、死んでしまったあかりの兄・彰人を救おうとするのだけど…。あかりの複雑な気持ちが心に刺さります。そして、どうすれば彰人を救えるのかをタイムリープを利用してレトロスペクティブに考えていくという仕掛けは面白いと思いました。二人にはつかみ取った未来でどうか幸せになって欲しいですね。素敵な青春物語でした。次回作も楽しみです。

  • よっち さん

    引っ越した先の東京でうまく行かず、かつて住んでいた離島・袖島に家出してきた船見カナエが、幼馴染だった保科あかりと再会。時間を遡る現象「ロールバック」に巻き込まれる青春小説。カナエが巻き込まれた飛ばされた四日後から夕方6時になると一日ずつ遡るロールバック現象。遡る中で明らかになってゆくあかりの兄・彰二の死とあかりの恋心と兄への複雑な思い。ひたむきに頑張ってきたからこそ、失われたものの喪失感も大きくて、けれど何とかしようと懸命だったカナエの奔走が、未来への希望を引き寄せる展開にはぐっと来るものがありました。

  • まっさん さん

    ★★★★☆ 前作の「夏へのトンネル、さよならの出口」がとても良かったので購入を即決した今作。同じ時を何度も繰り返すのではなく、いきなり4日後にタイムスリップした後に一日ずつ時間を巻き戻すという仕組みが目新しくて面白かった。想い人の兄を死という運命から救うために時を逆行する主人公・カナエ。運命を変えようと足掻いた先に、究極の選択が彼を待ち構えていて…全体的に綺麗に纏められているので、単巻作品としては本当に素晴らしい出来だと思う。ただ、他の人の感想でもちらほら見かけたが、作中に登場するとある人物の処遇が少し→

  • まるぼろ さん

    父親と喧嘩して春休みの間故郷の袖島に帰郷した船見カナエは幼馴染の保科あかりと再会した後に偶然訪れた廃集落の公園で小さな祠を見つけるが…という所から始まるお話です。前作の「夏のトンネル…」と同じくタイムリープ物ですが、こちらもまた良い作品でした。ロールバックによって徐々に埋められていく空白の四日の部分やあかりの語り部による間章によって明らかになっていく真相と、アパートであかりを見つけて以降の展開と…、一度読了してから一度目のロールバック後のあかりとの会話を読み返してみると、本当に上手くやったんだなと思える→

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