しばらく佐野元春を聴いていない人にこそ聴いて欲しい。「太陽」！

それは（君の魂大事な魂）ですね。シングルとアルバム（ＳＵＮ）に入ってますよ〜

佐野元春はいつもそうだ。過去にどんな傑作があっても、それを超える新たな傑作を生む。アルバムから聞こえてくるのは、真のバンドサウンド、思慮深い歌詞、そして音楽へのリスぺクト。佐野元春の凄さ、それは革新的なことをあまりに自然にやってのけてしまうところ。「THE SUN」は、これまでありそうでなかった「自立した生活者 = オトナ」のためのロック音楽。まさにAAAフォーマットのアルバム。彼はこのアルバムで日本語でできることの可能性をまたひとつ広げた。THE HOBOKING BANDとのコンビネーションも見事。

とにかくセンスがいいんだな。万人がわからなくたって関係ない。だってそれこそが佐野元春のカッコよさだから。’somneday’も’約束の橋’もいらない。自称ひねくれ佐野元春ファンとしては、このアルバムこそが佐野元春の本質だと断言してしまう。それにしてもミステリアスなコンピだ。これで隠遁生活にでも入ったりしたらJ.D.サリンジャーになってしまう。佐野元春をこれから聞くリスナーに敢えて推薦。

佐野はこれで終わったのかも知れない……そういった想いになるとき、これを【最高】としておかない訳にはいかなくなる。この後の佐野元春は、悲しいかな最新作「The Sun」まで、もはや枯渇している。精神的にも辛い事があっただろうから強くは言えないが‥‥‥小林武史あたりで、いま一度おもいっきりPOPアルバムに挑んでみても善いのでは、いまの佐野元春！

スタイルカウンシルの真似もまね、パクりになっちゃう佐野。スプリングスティーンの次は、そこかい。と思ったものですが、若々しい息吹が素晴らしいアルバム――これは正真正銘、佐野の素直な心の反映として気持ちが良いのだ。やっぱりこの人は、恥ずかしくなるくらいカッコつけの人だったよ、特にこの頃まで。若さだけでは奔れなくなった佐野は……いまに至る。

中学の時ばんばひろふみの日比谷野外音楽堂で前座で歌っていたけ。気が付いたらiPotにはあなたの曲が全て入っています。そうしてこのアルバムこそ私の音楽生活に於いて新たな世界を感じさせてくれたアルバムです。

学生服にウォークマンでVISITORSを聴いていた自分が、スーツにiPodでTHE SUNを聴いている。しかも父親になって。久しぶりにノスタルジー無しに瞳の奥に力を感じられた。眺めるのではなく、自分を真ん中に置いて人生を歩むBGMを再び手にした気分です。恥ずかしくなりかけていた「soul」という言葉が手のひらに戻ってきました。「ありがとう」としか言えない。

久しぶりにリアルタイムで好きになれた。「ナポレオン〜」以降、何年かたって初めて真価が分かるような感じだったからなぁ。ここ数ヶ月こればっかり聞いてます。それでいて何度聞いても飽きない、ここぞという時の素晴らしいフレーズの数々。捨て曲無しの名盤だと思います。 　歌詞もぐっとぐるものが多いです。

「トゥナイト」だけでも一見の価値あり。時代と共に楽曲が成長する（させることができる）アーティストは稀有な存在。・・今、観るとアルバム「TheSUN」に至る佐野の苦闘が伺い知れる時期のライブかな。