湯女図 視線のドラマ ちくま学芸文庫

佐藤康宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480097675
ISBN 10 : 4480097678
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
208p;15

内容詳細

湯女―風呂屋に召し抱えられ、客の垢をかき、戯れながら世間話をし、ときには売春も行なった女たち。吉原の遊女の地位を一時は脅かすほどに、江戸の町を賑わせた彼女らを描いた一枚の絵がある。作者不明、来歴未詳のその絵にはどんな謎が秘められているのか?いまは失われた、視線の先に描かれていたものとはいったい何か?誰が、なぜこんな絵を描いたのか?浮世絵が花開き、女の絵姿が男たちの欲望を満たすようになる直前に描かれた、謎めいた絵画を分析し、復原し、甦らせる。約60点の図版を駆使し、従来の解釈を覆す画期的な視点を提示した快著。待望の文庫化。

目次 : 序 彼女らはどこから来たか。彼女らは何者か。彼女らはどこへ行くのか。/ 1 湯女図が湯女図であること/ 2 分析と復原/ 3 どんな画家が描いたのか/ 4 歴史の中の湯女たち/ 5 歩み去る者、見返す者/ 湯女風呂関係史料

【著者紹介】
佐藤康宏 : 1955年生まれ。美術史学者。東京国立博物館学芸部資料課文部技官、文化庁文化財保護部美術工芸課文化財調査官を歴任し、現在東京大学教授。室町時代から江戸時代初期にかけての風俗画や、若冲・蕭白と南画を中心とする江戸時代絵画を専門とする。絵画に隠された意味の構造を読み解き、美術作品と社会状況との関連を追う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ぽっぽママ さん

    昔の絵は独創性よりも模倣と見立てから描かれているものみたいだ。着物の柄から彼女たちが湯女であると断定し似た構図の絵から失われた対の絵を想像するということはこの絵自体を鑑賞する以上の意味があるのかしらと思ってしまう。

  • Yoko Narano さん

    後書きにもある通り、過去の時代の人というのは、本当に「他者」。ただ一枚の絵を読み解くのがこんなにたいへん。江戸時代は女性の地位が低くて、うへぇとなる。失われた残りの部分か、元になった絵がいつか見つかるといいのにね。

  • おはじき さん

    「近世初期風俗画が、ちょうど舟木本『洛中洛外図』の現れた一六一〇年代後半ころを境に、寛永年間にはその性格を変えてしまう事はよく知られている。その変質は、@画面形式、➁主題、B作者について指摘される。@殿舎の障壁画から中型・小型の屏風への移行であり、➁洛中洛外や行楽や祭礼といった包括的な主題から歌舞伎・遊里・遊女といった享楽的な題材が独立することであり、B狩野派をはじめとする伝統的な画派に代わる無名の町絵師たちの登場である。」153

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