受け月 講談社文庫

伊集院静

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062756655
ISBN 10 : 406275665X
フォーマット
出版社
発行年月
2007年03月
日本
追加情報
:
15cm,312p

内容詳細

永年率いた社会人野球の名門チームからの引退を、自ら育てた後輩に告げられた老監督、亡くなった夫の好きだった野球を始めた息子がベンチで試合を見つめる姿に複雑な思いを抱く若い母親、母と自分を捨てて家を出た父親との再会を躊躇う男…。誰にも訪れる切ない瞬間によぎる思いを描いた、直木賞受賞作。

【著者紹介】
伊集院静 : 1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』(講談社文庫)で第12回吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』(文春文庫・講談社文庫)で第107回直木賞、’94年『機関車先生』(講談社文庫・集英社文庫)で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』(講談社)で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Pー さん

    「受け月」って三日月のことなんだ、月が受け皿のような形に見えるから。この時「受け月」に祈ると願いが叶うというジンクスがあるそうだ。半生を野球に懸け鬼監督と呼ばれた男、鉄次郎は引退の日に空を見上げて自分が育てた野球部のことを、また孫たちの健康を祈っている姿が目に浮かぶようなラストシーンだった。他に短編小説6編、いずれも野球が舞台の真ん中だったり片隅だったりとするがメインは野球を通しての「人間関係と心理のあや」を描いているのだろう。これは伊集院作品の特徴のひとつだろう。心にしみる感動の直木賞作品だった。

  • りんだりん さん

    野球が絡んだ短編集。社会人野球、大学野球、高校野球とさまざまな野球がでてくるが、メインは野球の話をではない。野球はあくまでも登場人物たちの人生の背景。個人的に好きだったのは高校野球で県外留学した息子と不器用な父親の話。風呂場でスイングを教える最後の場面はなんとも言えず泣けてくる。やっぱり伊集院静さんの作風は好きだなぁ。★3

  • Willie the Wildcat さん

    親子、夫婦。家族関係の絆であり、もつれを紐解くきっかけが”野球”。印象深いのは『冬の鐘』。自己表現が苦手な主人公と奥さん。過去を振り返るまでの主人公の心の動き。奥さんへの気持ちを素直に出せないもどかしさ。応援したくなりますね。次に『ナイス・キャッチ』。何があったって、父子だよ。家族なんだもん。我が家の場合、”野球”でないとすると何だろう・・・。(笑)

  • yokey さん

    短編集、一話一話にじんわりきたり、ホロリときたり、ぐっときたり。主人公などに伊集院氏の影がみえたりと、胸をつく。くぅ〜なんとも良き。息子が少年野球していと頃を思い出した。

  • Fondsaule さん

    ★★★★★「夕空晴れて」「切子皿」「冬の鐘」「苺の葉」「ナイス・キャッチ」「菓子の家」「受け月」野球に関わっている人が出てくる7編の短編集。けど、野球はテーマではない。少年野球の試合で自分の子供がベンチ組なのを見てしまった母親の話とか、温泉の風呂で父親がバッティングのコーチをする話が好きだ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

伊集院静

1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。16年紫綬褒章を受章。23

プロフィール詳細へ

伊集院静に関連するトピックス

  • 本物の大人はそんなことはしない 追いかけるから、苦しくなる。追いかけるから、負ける。追いかけるから、捨てられる。人はすべて、一人で生まれ、一人で去っ... HMV&BOOKS online|2015年11月20日 (金) 17:27
    本物の大人はそんなことはしない

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品