ミチクサ先生 下

伊集院静

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065257432
ISBN 10 : 4065257433
フォーマット
出版社
発行年月
2021年11月
日本
追加情報
:
298p;20

内容詳細

英語教師として松山で子規と過ごした金之助は、次に赴任した熊本では鏡子を迎えて新婚生活が始まる。英国に留学している間に子規は亡くなり、帰国すると帝国大学の教師に。高浜虚子から子規ゆかりの句誌「ホトトギス」に小説を書いてほしいと頼まれ、初めて書いた小説「吾輩は猫である」が大評判に。やがて東京朝日新聞の社員として連載した数々の小説で国民作家となり、後進の文学者たちにも多大な影響を与える―。

【著者紹介】
伊集院静 : 1950年山口県防府市生まれ。’72年立教大学文学部卒業。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で第107回直木賞、’94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で第18回司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞。’16年紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    上・下巻、600頁弱、完読しました。著者の先生シリーズ第三弾でもありました。下巻は、作家編です。現在はデジタルの時代で、写真の修正や盛ったりするのは、日常茶飯事ですが、明治時代でも写真の修正を行っており、夏目漱石のポートレイトも修正しているとは思いませんでした。夏目漱石の小説のタイトルのセンスは抜群ですが、自身の子供達の名付けに関しては最低レベルでした(笑) https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000357097

  • とん大西 さん

    『吾輩は猫である』でデビュー、からの大ブレイク。が、そこに至るまでも漱石お得意のミチクサ。熊本で教鞭をとり、イギリスに単身留学。異国の地で妻を思い、友の死を悼み、文学の何たるかを探求する。満を持してのデビュー以降『坊っちゃん』『草枕』等々ヒット連発の無双状態(俗っぽい表現でスマン)。それでも変わらぬ牧歌的なたたずまい。学生や教師の頃と同様のとぼけた雰囲気。こんなに魅力的な小説家だったのだと初めて気づかされました。しかも、きわめて凡人のような大天才。いやぁ、漱石の作品、読んでみることにします。

  • 鱒子 さん

    友人本 表紙の印象通りキラキラした夏目夫妻がえがかれている小説でした。ネガティブな部分はかなり排除されており、これが著者の捉え方なのだろうと思います。漱石の周りには綺羅星の如き文豪が集まっており、本書では特に正岡子規について深く言及されています。同著者の「ノボさん」と読み比べてみたくなりました。

  • bura さん

    下巻。金之助は妻京子と娘筆子を残し、留学生として英国へ旅立つ。ロンドンで35歳を迎えた金之助は「まだ何者でもない自分」を嘆く。一方、正岡子規はカリエスを患い病床の中で俳句を作り続けるも、明治35年遂に絶命する。そして帰国した金之助は小説に着手。家に居着いた仔猫を眺めている内に「我輩は猫である」を思いつく…。作者は下巻も更に小気味の良い文章で細かく金之助の創作を描いている。多くの出逢い、様々な日々。大正5年に亡くなるまでの「ミチクサ人生」こそが明治の文豪、夏目漱石を創り上げたのだ。読後感の良い物語だった。

  • 夜長月🌙@5/19文学フリマQ38 さん

    文化人であった漱石の様々なエピソードが知れて心豊かになりました。ネットもなく情報の獲得が難しいこの時代においてまさに教養を身につけていました。・知り合いの別荘に泊めてもらった際に掛け軸が単色の若冲の作品と気付きとてもよいと伝えます。・ミレイのオーフィリアの絵を「草枕」に登場させたことでも有名です。・ジョージ・エリオットの「サイラス・マーナ」を東大の英語の講義に使いました。漱石の書生になりたかった寺田寅彦(東大物理学教授)との関係が深く漱石も認めたという彼の「団栗・柿の種」を読んでみようと思いました。

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伊集院静

1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。16年紫綬褒章を受章。23

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