ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石 上 講談社文庫

伊集院静

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062933131
ISBN 10 : 4062933136
フォーマット
出版社
発行年月
2016年01月
日本
追加情報
:
288p;15

内容詳細

伊予・松山から上京した正岡常規(子規)は旧藩主久松家の給費生として東京大学予備門に進学すると、アメリカから伝わった「べーすぼーる」に熱中する。同時に文芸に専念するべく「七草集」の執筆に取り組んでいる頃、同級生で秀才の誉れ高い夏目金之助と落語で意気投合するが、間もなく血を吐いてしまう。

【著者紹介】
伊集院静 : 1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん―小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    正岡子規のことは、漱石との書簡や「坂の上の雲」から知り、彼の俳句よりも子規という人そのものにひかれた。彼が下宿していた桜餅屋さんや子規の家をちょうど一年前に訪ねたことがあるので、ここに出てくる舞台がよく想像できた。子規の東京での生活はほとんど病気とのたたかいであったろうが、湿っぽくせず、豪快さや人好きのする性格をいきいきと描いている。漱石との友情があたたかい。野球を愛した子規にぴったりの表紙の青空ではないかと思う。

  • KAZOO さん

    久しぶりに伊集院さんの小説を読んだのですが内容が殆どわかっているためにかなり読みやすく感じました。「坂の上の雲」とダブるのですが秋山真之が出てこないで、夏目金之助や将来の俳句仲間となる河東の若かりし頃が描かれています。野球をやり始めた頃などです。この小説は正岡子規とその家族や夏目や俳句仲間が中心です。

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota) さん

    かつて司馬遼太郎の『坂の上の雲』を読んだ時、秋山好古、秋山真之ほどには子規に魅力を感じなかった。しかし、本書を読んで印象が一変した。本書に登場する子規は実に魅力的なのだ。俳人、文学者というよりは、ベースボールを愛する書生であり、多くの才人に慕われ友だちのよしみを結んだインフルエンサーとしての魅力に溢れている。その意味で伊集院氏が本書を『ノボさん』と題したのは正解だろう。偉そうな言い方になるが、本書の伊集院氏の文章は小説として決して良くはない。しかし、子規を『ノボさん』として魅力的に描くことに成功している。

  • nico🐬波待ち中 さん

    ノボさん、こと正岡子規の太くて濃い青春を描いた物語。周りの人達を魅了し、情熱的で真っ直ぐな性格のノボさんは、べーすぼーるに文芸にと寝る間も惜しんで日々疾走する。そして一見正反対のようでとても気が合う生涯の友・夏目漱石との出逢い!互いに影響し合う男同士の友情がとても爽快だ。血を吐くまで鳴いて自分を皆に知らしめる時鳥(ほととぎす)のように、あしもまだまだ鳴き続けるぞな!と豪快に笑い、子規(ほととぎす)と名乗るノボさん。何事にも前向きで懐の大きい「…ぞなもし」の伊予弁が素敵なノボさんの下巻は、悲しい予感…。

  • navyblue さん

    ノボさんこと正岡子規の人生を小説にするとこうなるのか。べーすぼーるが大好きで、文才があり、周りの人を惹きつける魅力のある青年としていきいきと描かれている。夏目漱石との出会いも印象的だ。お互いの良いところをみとめあい、刺激を受けながらどんどん友情が深まっていく様子がほほえましい。しかし、病魔の影が近づいてくる、、、。

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人物・団体紹介

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伊集院静

1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。16年紫綬褒章を受章。23

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