ダライ・ラマ六世恋愛詩集 岩波文庫

今枝由郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003206911
ISBN 10 : 4003206916
フォーマット
出版社
発行年月
2023年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
116p;15

内容詳細

今もチベット人から慕われ続ける法王は詩人だった。激動の17世紀に生きた恋するダライ・ラマ

目次 : ダライ・ラマ六世恋愛詩集/ 注解/ 解説一 ダライ・ラマ六世の生涯とその特異性/ 解説二 ダライ・ラマ六世恋愛詩の特徴/ チベット地図

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    読書メーターでこの帯付の書影が出た時、「本当に岩波か?」と目を疑った思い出があります。何度も生まれ変わるダライ・ラマ6世の中で恋に生きる為に還俗し、蕩尽するも処刑された、最も異色な「ダライ・ラマ6世」を基にした(憑依したような詠み人知らずの)艶歌集。七五調のリズムが心地良い。もうすぐ、娶られる幼馴染へ募る想い、恋路を遮る修行への苦悩、忍ぶ恋によって味わう秘密への罪悪感とその高揚が伸びやかに詠われる。特に後朝の別れまでに褥や裸の背に流れる髪の描写はなんと甘美な光景なのだろうか。

  • しゅてふぁん さん

    ダライ・ラマ6世の、あるいは彼のものと伝えられている100編の詩が七五調に訳された一冊。一読でその情景を思い浮かべることができるもの、共感できるものが沢山あって読みやすかった。ダライ・ラマは時を隔てて異なった人間ではなく、同一人物が何回目の「生まれ変わり」であるかを指しているということにびっくり。ということは、破天荒な人生を送った6世さんも同一人物なのかと考えるとちょっと楽しい。「人恋い初めし始めより/夜な夜な床に寝つかれず/日に日に心物思い/休むいとまのつゆもなし」

  • 棕櫚木庵 さん

    書店でたまたま見かけ,愛読する(^^;)『雅歌』を連想したこともあって買ってみた.ダライ・ラマ六世作の(に仮託された)恋愛詩100篇.2音節3句4行からなる原詩が,4音節3句(つまり七五調)4行詩として訳されていて,原詩の口調の良さをよく再現しているのだろうけど,私にはそれが裏目にでちゃったような.歌われている心情には共感できそうなのに,口調の良さに流されてしまう.たとえば,「見目麗しく雅なる/風情の君を目にせんは/高き梢の頂きに/熟れたる桃を見るごとし」(p.10, No.8)は,→

  • ロビン さん

    チベットの宗教指導者であるダライ・ラマ、その第六世ー一旦は法王となるも、後に還俗し、その放蕩生活のゆえにチベット王ラサン・ハーンにより処刑されたーと彼に仮託して書かれた詠み人知らずの恋愛詩を100選び出して編まれた詩集。六世の生涯とその特異性について書かれた「解説1」と、チベット詩の伝統の流れの中における六世の恋愛詩の特徴について書かれた「解説2」を収録してあり、懇切である。詩自体はごく短く、またチベット南部らしいまた僧侶ならではの言葉や風俗を詠み込みながら、率直に素朴に恋愛の悩みや歓びを表現している。

  • tom さん

    ダライ・ラマ六世は1683年から1706年の人。ダライ・ラマに選ばれたのに、就任直後に還俗、その後は蕩尽の世界に遊んだとのこと。そして、彼の行動は、周りの人を引き付けたらしい。ここのところに惹かれて借りて来る。収録されているのは彼が作ったとされている恋愛詩。ただし、詩として面白いかと問われたら、私としては面白くない。例えばこんな感じ「このつかのまの人生で 我喜びに浸りけり 来世の春にまたしても 会えるや否や愛し娘に」。苦労して翻訳したのだろうけど、擬古文で書かれた民俗歌謡という感じ、原文の風味が見えない。

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