一寸法師に続いて無限の住人まで復刻とは流石に驚きです。本作は通常のHRHMナンバーから、HAWKWINDばりのスペースロック、サーフィンサウンド、お座敷小唄のロックアレンジ、果ては子守唄までと人間椅子全作品の中でも一番彼等の楽曲の幅広さを楽しめる作品です。ラストの「黒猫」はファンの間でも名高い名曲です。

なんとも江戸川乱歩の世界を見事にこの決められた時間のプロモで表現したものだと。 彼はかなりのファン・・・信仰者なのでしょう。ただ出来ればライヴ映像があれば言うことなしでした。惜しい

実質的に人間椅子の代表作となるのかも知れない。７、９などのおどろおどろしくて濃いナンバーも有るが全体としての印象はアッサリしていて正直言うと物足りなさを感じる部分も有る。逆に初心者には適当かもしれない。リフがRockbottomにそっくりの１はなかなか癖になる名曲である。

田舎館村でのライブがメインだが、音は文句無しなのだが会場が狭く特殊でライブ映像としては余り映えない印象である。最新の布陣でのPVまで収録して盛りだくさんなのだが、普通のライブ会場での映像が見たかったと言うのが正直な印象。次にライブDVDが出るとするなら不思議と和ませてくれるMCも入れて欲しいところ。

メンバーが不惑を迎えたにも関わらず、全アルバムの中でも重量感に満ちた一枚を引っさげて来た事に少々驚いた。ダウンチューニングの曲が少ないのが彼等らしくないが、その分キツい音圧でカバーしている。鈴木氏の手による「雷神」は近年ではダントツの一曲ではないだろうか。この曲だけで完全に持ってかれた感じだ。中盤でダレるが、最期の暗〜い二曲でカッコよく締め括っている。名盤。

復刻となると嬉しいニュースですね。コレを一番の傑作に挙げるファンは未だに多いと思います。かく言う自分もその一人。BOCのゴジラに対するアンサーソング「モスラ」や和とHRの融合ここに極まれりの感がある「どだればち」和嶋さんのダークポップな世界が爆発の「ギリギリハイウェイ」ギターソロに舌を巻く「エイズルコトナキシロモノ」ただただ只管に暗い「踊る一寸法師」などとにかく十曲全てが名曲で捨て曲は一切無し。

まずはフライハイトレコードに感謝。彼らの最高傑作である本作が廃盤では寂しい。 当時メジャーからドロップアウトした人間椅子がまさかのインディーズで復活を果たしたのが本作。その背景からバンドの苦労も垣間見える作品であるが、同時に制約に捕らわれず自由に作っている印象も強い不思議な作品です。 他の方も言っておられる様にとにかく傑作です。「ダイナマイト」などのお約束路線の源流とも言えるアルバムですね。

何故かこの前後ぐらいは物足りなさを指摘する声が多くてそれは事実ではあるのだが、一枚のアルバムとして具に耳を傾ければやはりクオリティが高いと言わざるを得ない。 導入部の正統派HRとB級ロック系でガッチリ掴んでおいて、彼等独自の叙情的な世界に誘われる中間部、そしてラストに相応しい相剋の家と良く計算された構成であると思う。個人的に良かったのは2、4、5、7、11。特に5はマスヒロ氏の置き土産になってしまったが、ノリの良いナンバーで本作目玉の一曲だと思う。

全アルバムの中では存在感の薄い方だと思うが、なかなかまとまってて良い出来だと思う。ポップな曲も相変わらず目立つが、どれも悪くないので「見知らぬ〜」の様な抵抗感が無い。特に夜間飛行が良い。人間椅子らしからぬ曲だが雰囲気があって気に入った。アルバム全体では4曲目の道程が良い。モーターヘッドの様な疾走感が最高である。

後半でダレる印象はあるが、メジャーデビュー盤とは思えないクオリティの楽曲と高い演奏レベルが圧巻。和とハードロックの融合は彼等の一貫した個性であるが、本作の３、４はその意味に於いて理想的に結実した代表曲であると思う。ただ本作がサバスの1stを意識して意図的にアナログ録音で作られている点は彼等らしいとは思うものの余り納得の行かないところである。