鎖 下 新潮文庫

乃南アサ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101425320
ISBN 10 : 4101425329
フォーマット
出版社
発行年月
2003年12月
日本
追加情報
:
16cm,392p

内容詳細

貴子が目を覚ますと、廃屋に監禁され、鎖で手足を縛られていた。一方、行方不明の貴子を救出するため特殊班が編成され、かつて彼女と組んだ滝沢刑事も加わる。やがて犯人らの巧妙な現金奪取計画が明らかになり、貴子も犯人の中の女性を説得し、懸命に本部との連絡を試みる。が、特殊班はなかなか潜伏先に辿り着けない。ついに貴子の気力・体力も限界に―。傑作『凍える牙』の続編。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 修一郎 さん

    前半と打って変わって、イタイイタイ監禁状態,拘束されている間,「自分がこうなったのは犯人のせいだ相棒のせいだ自分が隙を見せたせいだ組織がだらしないせいだ」とあーだこーだ音道さんがくよくよする姿はホント普通の人間だ。加恵子さんの生い立ちに同情して仲間意識を持つに至るまでの心の動きの描き様もまた丁寧,仲間の救出に執念を燃やす滝沢たちの心意気にも感動した。スーパーレディじゃない音道貴子にすっかり魅了されてしまった。最高だ。これだけ感情移入できる作品はそうあるもんじゃない。

  • ehirano1 さん

    下巻は、「中田加恵子(庄司直子)」の物語、これはどうしようもないくらい悲しすぎますね。疾走(重松清)や手紙(東野圭吾)を思い出しました。ヒトは如何なる形であれ”救われる”と、と実感させられます。後はその受け止め方とそしてそれをどうするか?なんでしょうね。 因みに、タイトルの”鎖”についての解説(川本三郎)は秀逸だと思いました。

  • yoshida さん

    犯人グループに監禁される音道。手錠と鎖で拘束される音道に暴力が。殺人犯堤の情婦である加恵子が語る壮絶な生い立ち。更に加恵子への堤の暴力の酷さ。少しずつ心を通わせる音道と加恵子。潜伏先を見つけ出した警察。折れそうな音道の心を滝沢が叱咤。加恵子の助けもあり音道は救出。犯人グループは逮捕される。下巻を通しての緊張感。思わず一気に読ませる。加恵子との約束を守る音道の姿が素晴らしい。音道が監禁される原因を作った星野の変わらぬ無恥厚顔さに驚く。だが、星野に対する晃一の行動に胸がすく。音道も何とか再起して欲しい。力作。

  • タックン さん

    事件解決の巻。上巻ではスリリングな展開だったけど下巻は拉致されているところから最後まで一向に話が進まず少しイライラした。ただ題名の(鎖)の意味するところの秀逸さに舌を巻いてしまった。滝澤の奮闘ぶりが目立った。あれだけの事件を起こし恐怖を与えた犯人たちの最後のダメっぷりやあっけなさには拍子抜けしちゃったなあ・・・・。

  • Satomi さん

    壊れそうになりながら職務を全うする貴子。彼女を心配し、励まし何とか救出しようとする滝沢。救出シーンは胸を打たれる。拉致され7日間鎖につながれた貴子。犯人のひとり中田加恵子の人生もまた鎖に繋がれたものだった…。病院を抜け出し犯人との約束を果たすために奔走するラストには泣かされる。前作「凍える牙」での疾走感があってこそのこの作品だと思う。「凍える牙」→「鎖」の順番でセットで読んで欲しい。オススメです!!

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人物・団体紹介

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乃南アサ

1960年東京生まれ。早稲田大学社会科学部中退後、広告代理店勤務を経て、88年「幸福な朝食」が第一回日本推理サスペンス大賞で優秀作に選ばれデビュー。96年『凍える牙』で第百十五回直木賞受賞。2011年『地のはてから』で第六回中央公論文芸賞、16年『水曜日の凱歌』で第六十六回芸術選奨文部科学大臣賞を受

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