鎖 上 新潮文庫

乃南アサ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101425313
ISBN 10 : 4101425310
フォーマット
出版社
発行年月
2003年12月
日本
追加情報
:
16cm,479p

内容詳細

東京都下、武蔵村山市で占い師夫婦と信者が惨殺された。音道貴子は警視庁の星野とコンビを組み、捜査にあたる。ところが、この星野はエリート意識の強い、鼻持ちならぬ刑事で、貴子と常に衝突。とうとう二人は別々で捜査する険悪な事態に。占い師には架空名義で多額の預金をしていた疑いが浮上、貴子は銀行関係者を調べ始める。が、ある退職者の家で意識を失い、何者かに連れ去られる。

【著者紹介】
乃南アサ : 1960(昭和35)年、東京生れ。早稲田大学中退後、広告代理店勤務などを経て、作家活動に入る。’88年『幸福な朝食』が日本推理サスペンス大賞優秀作になる。’96(平成8)年『凍える牙』で直木賞受賞。巧みな心理描写が高く評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ヴェネツィア さん

    音道貴子刑事シリーズの第3段。これまで(とりわけ第1回)は、攻めの貴子だったが、今回は徹底して守勢の貴子だ。しかも、上巻では半ばを過ぎるまでいたって地味な捜査が続く。現実の警察の捜査とは、ほとんどが無駄に終わる、そうしたものなのだろう。半ば過ぎで急転直下、物語は大きく動くが、このあたりは現実のリアルと物語的なリアルトが巧みに交錯して行くところか。乃南アサの巧みなところは、弛緩と高揚の兼ね合いの妙でもある。 なお、表題の意味は後半で明らかになる。ただ、このあたりはルメートルの手法に似ていなくもないが。

  • 修一郎 さん

    「凍える牙」に続いて猟奇的な惨殺事件で始まる、これまた犯人にたどり着くまでが実に波乱万丈なサスペンスだ。バディを組んだ星野がまぁ使命感のかけらもない奴で、なんでこんな警察官がいるんだあっこれはそういういいかげんな奴と熱血音道刑事との闘いがテーマなのね,面白いけど「鎖」関係ないじゃん…て思っていたところが,急展開! ハラハラドキドキが止まらない。それにしても音道さんが吐露する不安と葛藤は等身大で,作中ずぅっと続く心象描写が真に迫っていてたまらんです。ぞくぞくしながら下巻へ…

  • yoshida さん

    音道貴子刑事シリーズ第三作。拝み屋夫婦と信者夫婦が一度に殺害される。音道は本庁の星野と組み捜査にあたる。星野が幼稚な人物であり、本庁でも有名だった。公私混同甚だしく捜査もまともにせず。音道に袖にされ遂にはお互い単独捜査を命じる。単独捜査を余儀なくされた音道は薬を盛られ監禁される。上巻では星野の残念な人物に落胆する。単独捜査を強制されてからの急展開に一気に引き込まれる。展開の緩急のつけ方が巧みで読ませる。保身で嘘をつく星野。音道を探す捜査本部に加わるかつての相棒滝沢。音道の救出と事件の解決に向け物語が動く。

  • タックン さん

    再読の音道シリーズ。始めはなかなか読みにくくて進まなかったけど途中から面白い展開になりどんどん進んだな。乃南さんはやっぱ心理描写が巧で凄い・・・あの最悪な相棒の星野さえもうまく料理してる。その星野のせいで音道がピンチに・・・。やっぱ題名でほとんどのネタがばれてしまうのが残念かなあ?滝沢さん登場で後半の大活躍が楽しみだな。今回のテーマはやっぱ銀行の架空名義・架空口座。

  • はらぺこ さん

    続編の『未練』は既読。 イライラしっぱなしの前半からハラハラしっぱなしの後半、読んでて全く飽きなかった。あと丸々下巻が残ってんのに音道は大丈夫なんかなぁ。 星野が嫌な奴やから滝沢達の言葉が余計にグッとくる。 

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

乃南アサ

1960年東京生まれ。早稲田大学社会科学部中退後、広告代理店勤務を経て、88年「幸福な朝食」が第一回日本推理サスペンス大賞で優秀作に選ばれデビュー。96年『凍える牙』で第百十五回直木賞受賞。2011年『地のはてから』で第六回中央公論文芸賞、16年『水曜日の凱歌』で第六十六回芸術選奨文部科学大臣賞を受

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品