涙 上 新潮文庫

乃南アサ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101425252
ISBN 10 : 4101425256
フォーマット
出版社
発行年月
2003年01月
日本
追加情報
:
16cm,391p

内容詳細

「ごめん。もう、会えない」。東京オリンピック開会式の前日、婚約者で刑事の奥田勝から、電話でそう告げられた萄子は愕然とする。まもなく、奥田の先輩刑事の娘が惨殺され、奥田が失踪していたことも判明。挙式直前の萄子はどん底に突き落とされた。いったい婚約者の失踪と事件がどう関わっているのか。間違いであって欲しい…。真実を知るため、萄子はひとりで彼の行方を追った。

【著者紹介】
乃南アサ : 1960(昭和35)年、東京生れ。早稲田大学中退後、広告代理店勤務などを経て、作家活動に入る。’88年『幸福な朝食』が日本推理サスペンス大賞優秀作になる。’96(平成8)年『凍える牙』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    娘の真希の離婚の危機から、物語は一気に東京オリンピックの年、1964年に遡行する。我々読者は20数年後の萄子の境遇を知っているのだが、それにもかかわらずサスペンス性は十分に保たれる。事件の真相と、そしてフィアンセの勝を追う萄子の心情に肩入れしてしまうからである。第3章の「飢餓海峡」を読むと、本書の着想はこのあたりにあったのかとも思うが、それにしても乃南アサは上手い。とりわけ、それが顕著なのは上巻末尾で、韮山と郡山に向かうシーンである。母親の手作りの弁当を渡すあたりは、その細部の彫琢には呆然とするほど。

  • まさきち さん

    東京オリンピック開催日の前日に姿を消し萄子の婚約者で刑事の奥田。時を同じくして奥田の上司・韮山の娘が惨殺され、現場で奥田の定期入れが見つかる。そして萄子と韮山は微妙な距離を保ちつつそれぞれが奥田の行方を探っていく。まだそれほどの盛り上がりは見せないもののこの展開がプロローグで語られていた話とどう繋がっていくのか楽しみにしながら下巻へ。

  • セウテス さん

    東京オリンピックの前日、萄子の婚約者である刑事の奥田は失踪する。奥田の先輩刑事韮山の娘が殺害され、事件現場には奥田の定期が落ちていた。萄子は真実を求めて、一人奥田の行方を追いかける。出逢いから婚約までのプロセスがしっかり描かれており、二人を理解する上でとても良かった。失踪の謎が段階を経て明らかになるのも、恋愛サスペンスと言える所だ。昭和の情景や当時の人物描写、考え方の違い等、目の前に浮かび上がる様な筆力は見事だ。しかし物語の要である萄子の行動は、素直に認める事は出来ないし、一人でという設定にも疑問が残る。

  • ミーコ さん

    あらすじを見て、面白そうだったので読みはじめたのですが 最初から期待を裏切らない面白さです。勝は何処へ・・・ 萄子は果たして逢う事が出来るのか・・・ のぶ子を殺したのは⁉ 真相はいかに❔ 下巻を読むのが楽しみです。

  • くろにゃんこ さん

    萄子は娘の結婚生活の破たんを機に封印していた過去の記憶が蘇る・・・結婚式を控えた萄子のもとに婚約者の奥田から「もう会えない」との電話。そして先輩刑事の韮山の娘が遺体となって発見され、そこには奥田の定期券が。事件の真相を知るべく萄子が韮山が奥田の行方を追う。時代は古いものの出来事や芸能ニュースまで記されているのでその辺も興味深く読めます。真相が気になりながら下巻へ。

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人物・団体紹介

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乃南アサ

1960年東京生まれ。早稲田大学社会科学部中退後、広告代理店勤務を経て、88年「幸福な朝食」が第一回日本推理サスペンス大賞で優秀作に選ばれデビュー。96年『凍える牙』で第百十五回直木賞受賞。2011年『地のはてから』で第六回中央公論文芸賞、16年『水曜日の凱歌』で第六十六回芸術選奨文部科学大臣賞を受

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