水の中のふたつの月 文春文庫

乃南アサ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167652050
ISBN 10 : 4167652056
フォーマット
出版社
発行年月
2003年11月
日本
追加情報
:
16cm,390p

内容詳細

小学生の時の仲良し三人組が偶然十数年ぶりに再会した。スケジュール帳を一杯にしたがるOL亜理子、頻繁に手を洗わないといられない梨紗、見栄っぱりで嘘ばかりつく恵美。三人の遠い過去が少しずつ掘り起こされ、あの夏の日の封印された事件が甦る。三人が交わした秘密の「約束」とは何なのか。衝撃の心理サスペンス長篇。

【著者紹介】
乃南アサ : 1960年東京生まれ。早稲田大学社会科学部中退後、広告代理店勤務を経て、1988年「幸福な朝食」が第1回日本推理サスペンス大賞で優秀作に選ばれデビュー。1996年「凍える牙」で第115回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • びす男 さん

    3人の女性が、ある男を自分たちのものにしようとして引き起こした悲劇。幼少期の事件と重ね合わせつつ、大人になった彼女らによる「2度目の事件」の一部始終が描かれる■恐ろしいのは、その間の歳月だ。忘れたことにする、または自分のウソを信じ込む…。彼女らは自分の記憶を巧妙に作りかえ、良心の呵責から逃げていた。というより、都合良く現実を「解釈」していた■女同士の友情はわからないと、男は言う。そりゃそうだ。共有された、決して露見してはならない秘密が、歪な形の友情を作り上げている。

  • itoko♪ さん

    久々に読みたくなり、本棚の蔵書より再読。小学校時代の仲良し3人組が再会。彼女らが過去に封印していた記憶、その正体とは…。う〜ん、何度読んでも背筋がゾクゾクと…特に小学生の頃の彼女らの、あどけなさと相まった残酷な発想には身の毛がよだつ。そして、今後もそれは…。乃南さんのこの頃の作品はどれもお気に入り。他の作品もまた読み返してみよう、っと。

  • ぷっくん さん

    初めての乃南アサさん!この本読んでいくうちにグイグイ引き込まれました(>_<)そしてなんか不思議とゾワゾワしてくる感じ。ホラーの怖さとは違うんですけど、きみ悪い感じというか…。独特な女3人。性格悪いわ〜笑。過去、現在を行ったり来たりで物語が進んでいきます☆後味はまぁまぁ悪い笑。暗いけど、じわじわ不気味な物語でした!

  • おかだ さん

    う〜んなんと怖い。面白いけど不気味だった。小学校時代の女の子3人組が、過去に隠していた恐ろしい秘密とは…。女の子同士特有の粘着質な雰囲気がどんどん狂気に彩られていく。ストーリーが過去と現在を行き来し、なかなか真相にたどり着かないんだけどゾワゾワとくるスリルを味わえた。女性3人になかなか共感出来ず…真相にたどり着いた後にでも、もう少しフォローがあれば良かったなぁ。3人がこれからも過去に縛られ続けると思うと、ゾッとするラストだった。

  • いしかわ さん

    抱えていられないほどの大きな秘密があるから、この三人は再会してしまう。秘密に縛られているはずなのに、楽しんでいるようにも見えてきてしまう。気持ち悪い女の友情が、なによりも怖くて 読み進めるのを躊躇うほど。個人的に、終わり方が凄く好きだなと思ったけれど読後感は良くない。嘘くさい女の友情と、女の秘密。女の物語が好きなひとは是非。

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人物・団体紹介

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乃南アサ

1960(昭和35)年、東京生れ。早稲田大学中退後、広告代理店勤務などを経て、作家活動に入る。’88年『幸福な朝食』が日本推理サスペンス大賞優秀作になる。’96(平成8)年『凍える牙』で直木賞を、2011年『地のはてから』で中央公論文芸賞を、’16年『水曜日の凱歌』で芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ

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