六月の雪 文春文庫

乃南アサ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167916893
ISBN 10 : 4167916894
フォーマット
出版社
発行年月
2021年05月
日本
追加情報
:
570p;16

内容詳細

三十二歳独身、声優になる夢に破れた未來は、入院した祖母を元気づけるため祖母の故郷、台湾・台南市を訪れる。ひと癖もふた癖もある台湾の人たちに助けられながら祖母の生家を捜す旅の中で、未來は台湾の人々が生きてきた過酷な時代の傷跡を知る。そして旅路の果てに、自らの人生に下した大きな決断とは?

【著者紹介】
乃南アサ : 1960年東京生まれ。早稲田大学社会科学部中退後、広告代理店勤務。88年「幸福な朝食」が第1回日本推理サスペンス大賞で優秀作に選ばれ作家デビュー。96年「凍える牙」で第115回直木賞、2011年「地のはてから」で第6回中央公論文芸賞、16年「水曜日の凱歌」で第66回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ふう さん

    父が「湾生」だったことで、日本統治下の台湾についてある程度は知っていましたが、終戦後の台湾については知らないことが多く驚かされました。そして、台湾と日本のつながり、それぞれの国の家族のありようについて考えさせられました。台湾の女性が語る過去が少し長いかなと思いましたが、ここまで書かないと台湾の悲しみは書ききれないと作者は考えたのかもしれません。主人公未来が自分の将来を見つめるためにも。 誰の人生も重く長い物語だと改めて思い知らされました。

  • カブ さん

    祖母の故郷、台湾を訪れる孫の未來。現地の人たちに助けてもらい、戦前に祖母が住んでいた台南市を旅する。台湾が日本領だったことは知っていたが、現在に至るまでの過酷時代など知らないことの方が多く驚く。それでも美しい風景や美味しそうなご飯、いつか台湾に行ってみたいと思う。

  • るい さん

    少しずつ忘れていきながら台湾で過ごした日々を懐かしむ祖母を思う孫が、台南へその想いを辿りに。 恥ずかしながら今まで頭の片隅にしかなかった日本統治時代。すごく興味が沸いて夢中で読んだ。 考え方や気持ちが似ているのに環境によって変わってそれは見えなくなることも… 必要かどうかもわからないようなもので溢れるこの時代より、ものがなく工夫しなけれぱ暮らしていけなかったあの頃のほうが充実して愛おしいと感じる祖母の気持ちに共感。便利なようで見えなくなったもののほうが多いなと感じる今。

  • piro さん

    祖母が生まれ育った家を探すため、台南を訪れた未來。父の教え子やその知人、そのまた知人らの助けを借りつつ祖母の家や母校を訪ね歩く中で、台湾の複雑な歴史を知る事になります。見ず知らずの日本人の為に奔走してくれる現地の人々の親切心に心温まると共に、かつて日本だった土地への不思議な想いが高まる一冊。そしてかつて祖母が住んでいた町の日本家屋で出逢った家族の壮絶なエピソードも絡み、濃密なストーリーでした。「六月の雪」、是非とも見てみたいです。著者の『美麗島紀行』も合わせて読むのがお薦め。

  • たぬ さん

    ☆4.5 なんと6年半ぶりの乃南さん。読み進めるにつれ主人公と同じくらい、いやそれ以上に私は台湾のことまるで知らないんだと悟った。日本の次は中国本土に支配されていたことも台湾語を禁止されていたことも。市民生活もそう。後半の劉さん母娘の話はつらかったな。長女だから幸せになれないのも仕方がない、我慢するのが当然なんてひどい話だよね。雑な日本語も含め私もかすみちゃんが好きだったから最後は言葉が出なかった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

乃南アサ

1960年東京生まれ。早稲田大学社会科学部中退後、広告代理店勤務を経て、88年「幸福な朝食」が第一回日本推理サスペンス大賞で優秀作に選ばれデビュー。96年『凍える牙』で第百十五回直木賞受賞。2011年『地のはてから』で第六回中央公論文芸賞、16年『水曜日の凱歌』で第六十六回芸術選奨文部科学大臣賞を受

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品