チーム・オベリベリ 上 講談社文庫

乃南アサ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065285985
ISBN 10 : 4065285984
フォーマット
出版社
発行年月
2022年07月
日本
追加情報
:
432p;15

内容詳細

文明開化の横浜で、女学校に学び教会で洗礼を受けた鈴木カネ。兄の銃太郎は神学校の同窓である渡辺勝や伊豆の素封家の息子・依田勉三と「晩成社」を興し北海道開拓に挑む。卒業後、勝と結婚したカネは父と共に十勝オベリベリへ向かった。厳しい自然に戸惑いながら、先の見えない日々を希望を捨てず生きる女性の物語。

【著者紹介】
乃南アサ : 1960年東京生まれ。’88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。’96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、’16年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • カムイ さん

    久々の乃南氏の作品を堪能、北海道帯広を舞台にした史実を元にした開拓者の物語です。依田勉三は昨年テレビの特集である程度は知っていたが乃南氏にかかるとガラッと変わってしまった。男たちより女の強さがこの物語を際出せている主人公の渡辺カネの明るさに元気付けられ辛いことがあってもがんばれそうです。改めて乃南氏の女性の描き方に感服します、北海道なのでアイヌとの交流もありその関わりも下巻でもありそうだ。依田勉三のお坊っちゃま気質は少し不愉快な部分がありその後の晩成社もどうなることやら。

  • piro さん

    文明開花の時代、未開の地・北海道オベリベリ(現帯広)に開拓民として渡った晩成社の人々の姿を一人の女性の視点から描く物語。横浜の女学校を卒業した鈴木カネは、没落士族の娘とは言えお嬢様育ちと言える存在。そんな彼女が兄やその友人らと共に開拓民として生活していく事は相当に厳しい事だったと思います。過酷な気候やバッタの被害に悩まされながら「晩成」を願って日々開拓に勤しむ人々。その姿が克明に記された史実に基づくフィクションは、今の帯広を知る者からすると胸が熱くなるお話でした。開拓はまだ途上。下巻が楽しみです。

  • 小太郎 さん

    明治に初めて十勝地方に入植した人たちの大いなる叙事詩。 はじめはちょっと薄味かなと思ったんだけど、そこは乃南アサ抜群のストーリーテリングで読み手を惹きつけます。主人公のカネの艱難辛苦を彼女と一緒に体験しているような気になります。「ゴールデンカムイ」や「熱源」「蝦夷地別件」「静かな大地」「赤い人」などを思い出しながら久しぶりに北海道開拓とアイヌに人たちのことを思いながら読みました。さあ下巻へ

  • Kei.ma さん

    初めて神は天地を創造した・・・。聖書を手にしたカネは、夫渡辺勝を追い船旅にでた。向かう先はオベリベリ。太古の昔から人の手が加わったことのない大地へ。そこでは何もないところから暮らしを作っていくことに。明治16年、オベリベリこと帯広に入植した人々。主人公カネがたいそう神々しく映る。それは、生死が際どくなるほどの極限の寒さや空を黒く埋め尽くすほどのバッタの大群が植物を襲う様さえ、粛々と書かれたせいからか。小さな体だが、頼りになるのは己の意志のみ。読者は、こんな気品に満ちた本との出会に感謝した。

  • DONA さん

    よくこんな場所について行くもんだ・・と感心しきり。宗教の力って偉大です。ここまで信じられるものがあるのってある意味うらやましい。話はどうなっていくのか下巻も楽しみです。

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人物・団体紹介

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乃南アサ

1960年東京生まれ。早稲田大学社会科学部中退後、広告代理店勤務を経て、88年「幸福な朝食」が第一回日本推理サスペンス大賞で優秀作に選ばれデビュー。96年『凍える牙』で第百十五回直木賞受賞。2011年『地のはてから』で第六回中央公論文芸賞、16年『水曜日の凱歌』で第六十六回芸術選奨文部科学大臣賞を受

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