はだしのゲン コミック版 全10巻セット

中沢啓治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784811304007
ISBN 10 : 4811304004
フォーマット
出版社
発行年月
1993年04月
日本
追加情報
:
19

内容詳細

著者:中沢 啓治。舞台は1945年、終戦間近の広島市。両親と姉、弟と貧しくとも仲良く暮らす主人公「ゲン」の暮らしはある朝、何の前触れもなく投下された”原爆”により地獄と化した。

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こんなに深く感銘させられた漫画はありませ...

投稿日:2021/04/23 (金)

こんなに深く感銘させられた漫画はありません。何度も泣いて、続きが気になって一気に読んでしまいます。 著者や当時の方たち実体験談、社会背景も織り交ぜられているので、歴史的にとても勉強になりました。生き血が通っていて、深みが全く違います。 著者の方はあのような塗炭な苦しみの中、左見右見された俯瞰の視線を持ち、戦争の正体について私たちにご教示下さっています。 被害だけでなく、日本の加害もきちんと描かれているところが他と違い、皆さんが自主的にボランティアで翻訳を広め、世界的な評価に繋がったとの証言を聞きました。 それなのに当事者の被爆国内で、子供たちの目に触れさせないことは、戦争や原発を推し進めたい大人たちが、その正体を知らせないようにしたいのではないか…とまで思えてくる名著です。 元々少年紙に掲載されていた作品です。被爆者の描写も、子供たちに戦争に対する嫌悪、どうなるかを慄然として貰う為のもので、それでも実際の被災のほとんども描かれていないと、著者の方はおっしゃっていました。 大人たちの始めた戦争で、最前線の戦場に行かされ、駒の様に使われたり、被災して身体ともに深い傷を負わされたり、現実に一番の被害を被るのは、その子供たちなのですから。

うるみ さん | 香川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さきん さん

    広島の小学校の図書館に常設していて最初に読んだときは強烈な印象を受けた。残酷なシーンが多いがもう幼い段階で慣れてしまった。どうしようもない現実と向き合って生きていく。広島弁の読み勉強にもなる。

  • カープ坊や さん

    広島で生まれ育った私の「反戦・反核」のバイブル的作品。 この20年以上毎年8月に全巻再読をするシリーズ。 2019年 未だ核実験を繰り返しているアメリカとアメリカの核実験には無視を決め込む日本政府に憤りを感じると共に、 ここ最近 アジア各国を侵略して2000万人以上のアジア各国の方々を虐殺した私の祖父達の加害の歴史を捏造、隠蔽しようとする人達にも憤りを感じます。 過去の日本人の加害の歴史を真摯に反省、謝罪して 同じ過ちを後世の日本人が繰り返さないようにする事が真の愛国心だと思う。

  • zero1 さん

    広島の原爆を描いた、あまりに有名な漫画。 島根県松江市の教育委員会が小中学校で閲覧制限し有名になった。 何でも、残酷な場面があったというのが制限の理由だった。 読書というのはトラウマを残すからこそ意味がある。 ゲンの一家が経験したことは、多くの人にとって大切な教訓。 図書館には、自由に関する宣言(79年改定)がある。 ある資料を「無い」ということは、この宣言を破る行為。 司書教諭がいる学校もあったのに、誰も疑問を発しなかったのか? 図書館の自由を守るためにも、この文章を残す。

  • かずき さん

    小学校6年間で私も何度も飽きずに読み返したこの本を、10年後の今、偶然図書館で見つけたので一気読み。進次の「あんちゃ〜ん一緒に軍艦を浮かべる約束したじゃないか!ひどいよー」とか、親父の「逞しい麦になれ」とか覚えてるのばかりだったが、彼らの不憫さと強さに、今度もやはり結構泣きました。語り尽くされた作品に対して私などが、もはや目を惹く意見など出せるはずがありません。泣きたくなったり背中を押して欲しくなったりした時また読もう。第一部って言うけど、第二部以降もあるんすか?

  • いっちゃん さん

    小学生の頃何度も読んだ本。子供たちに読んでもらいたくて借りてきた。一時問題になったけど、なぜこれを読ませてはいけないのか、改めて腹が立つ。

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人物・団体紹介

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中沢啓治

1939年、広島県に生まれる。45年、国民学校1年生のときに被爆し、日本画家の父、姉、弟を失う。その後上京し、63年に漫画家としてデビュー。66年に母親を原爆症で亡くしたのをきっかけに、戦争やみずからの原爆体験を題材にした作品を手がけ始める。68年に原爆を題材としたはじめてのマンガ「黒い雨にうたれて

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