解き放たれた「音」「特定の音楽様式の欠片」「さまざまな規模の時間構成」の行方
実は某烏龍茶CMの音楽で有名な中川俊郎ピアノ作品集!
繊細な表現と自由な発想で存在感を強める新感覚ピアニスト佐藤祐介と、独自の感性に基づく斬新な書法で異彩を放つ作曲家・ピアニストの中川俊郎。この二人の引き起こす化学反応は、かつてない時の流れを構築し、数多ある“音の葉”が新しくも懐かしい世界へと誘います。(販売元情報)
【収録情報】
中川俊郎:
● 断編残簡(17の小品) (2018)
1. 午後のフレーバーティータイム
2. キツツキ
3. 独りだけのクリスマス
4. 「子熊」のアラニョン
5. 緑の狐
6. 雲と水車〜一瞬の追跡の残像
7. ロマンス
8. 工場見学日誌から
9. 灼熱のエスメラルダ
10. 舞曲 I.
11. ベートーヴェンの肖像〜3/8拍子のワルツ
12. La - G.-
13. 祝典序曲
14. ノヴェレッテ〜近所のピアノのお嬢さんを巡る小さな騒動
15. 舞曲 II. ゴーリキーの罠
16. 巡礼(シューベルトによる)
17. タンゴ
● ピアノのための19の展開 19 Developments for piano (2013-2018)
18 - 27. vol.1 (1-10)
28. 間奏曲、木偶の坊
29 - 37. vol.2 (11-19)
● ソナチネ第1番(こどものためのピアノ曲集「聞こえなくなった汽笛」より) (2011)
38. I アレグロ・コモド(速く、心地よく)
39. II アダージョ
40. III ロンド、アレグロ・ヴィーヴォ
● ソナチネ第2番(こどものためのピアノ曲集「どこでも大発見」より) (2017)
41. I ≒86
42. II アンダンテ・スケルツァンド
43. III ヴィーヴォ
● ソナチネの遺跡(石) Stonehenge of Sonatinas (2017-2018)
44. I. アルベルティ・バス、A
45. II. 古代風ルンバ(ルンバ・アーカイック)
46. III. パラフレーズ
47. IV. 記憶で腐蝕された断面
48. V. アダージョ・モルト・セリオーソ
49. VI. キツツキの再来
50. VII. 揺れるエスカミーリォ
51. VIII. 散逸したソナタの修復の試み(ベートーヴェンのロンドの影も見える)
52. IX. アルベルティ・バス、B+コーダ
佐藤祐介(ピアノ、語り*/1-27,28*,29-52)
中川俊郎(ピアノ:5,13,24,28,29,36)
録音時期:2018年5月9-11日
録音場所:三重県総合文化センター 大ホール
録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
現代音楽のスペシャリストたちによる意欲作。いったいどんな物凄いことが行なわれているのか… と聴いてみると、ライナーにも“一種のヒーリングCD”とあるとおり、非常に自然にやさしく音楽が入りこんでくる。ひとつひとつが詩のような作品たちは何か新しい感覚を呼び覚ましつつ、寄り添ってくれる。(進)(CDジャーナル データベースより)