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屍者の帝国

伊藤計劃

User Review :2.5
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309021263
ISBN 10 : 4309021263
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

早逝の天才・伊藤計劃の未完の絶筆が、盟友・円城塔に引き継がれて遂に完成!

2009年、34歳の若さで世を去った伊藤計劃。
絶筆は、未完の長編『屍者の帝国』。
遺された原稿は、冒頭の30枚。
それを引き継ぐは、盟友・円城塔——

日本SF大賞作家×芥川賞作家——
最強のコンビが贈る、大冒険長編小説。
全く新しいエンタテインメント文学の誕生!

フランケンシュタインの技術が全世界に拡散した19世紀末、
英国政府機関の密命を受け、秘密諜報員ワトソンの冒険が、いま始まる。

伊藤 計劃 (イトウ ケイカク)
1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

円城 塔(エンジョウ トウ)
1972年札幌市生れ。東京大学大学院博士課程修了。2007年、「オブ・ザ・ベースボール」で文學界新人賞受賞。12年、「道化師の蝶」で芥川賞受賞。著書に『Self-Reference ENGINE』他。

【著者紹介】
伊藤計劃 : 1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。08年、人気ゲームのノベライズ『メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット』とオリジナル長編第2作『ハーモニー』を刊行。09年3月没。享年34。没後、『ハーモニー』で日本SF大賞、星雲賞日本長編部門を受賞、その英訳版でフィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞

円城塔 : 1972年、札幌市生まれ。東京大学大学院博士課程修了。2007年、『オブ・ザ・ベースボール』で文學界新人賞を受賞、同時期に『Self−Reference ENGINE』を刊行し、デビュー。『鳥有此譚』で野間文芸新人賞、『道化師の蝶』で芥川賞を受賞。早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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冒頭三十枚のみ書き残し亡くなってしまった...

投稿日:2021/04/19 (月)

冒頭三十枚のみ書き残し亡くなってしまった伊藤計劃のあとを継ぎ、円城塔が完結させた作品。 感想としては良くも悪くも円城塔の作品といッタ感じ。円城塔もあえて伊藤計劃に寄せなかったのではないかと思うが、伊藤計劃のファンが楽しめるかは不明。

カーク さん | 東京都 | 不明

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屍者、フランケンシュタイン、登場人物、舞...

投稿日:2013/03/31 (日)

屍者、フランケンシュタイン、登場人物、舞台設定やどのガジェットも埃を被った感じがして新鮮味がなく、爽快感や疾走感がないままプロローグをピークに延々と物語が続く…好き嫌いが分かれる作品だと思いました。

バーナード さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    伊藤計劃の遺稿をプロローグとして、円城塔が本編を書き継いだ遠大な構想の物語。円城の文体は『道化師の蝶』よりもずっと平明だ。基本的には全編を通してアイデンティティが問われてはいるのだが、ここでは「個」としてのそれだけではない。人間あるいは人類全体にとってのアイデンティティ―すなわち人間だけが持つ(もちろん異論はあるだろう)「意識」とは何か、あるいはそもそも人間とは何なのかが問われ続けている。「生者」と「屍者」の2項対立を軸に、物語は『旧約聖書』から『フランケンシュタイン』へと縦横無尽に駆け巡るのである。

  • Koning

    スチームパンクと見せかけつつファンタジー?的なんだけど、登場人物の名前から出て来る小道具の至るまで名詞でニヤニヤしてしまうという危険な小説。まさかMさんて教授じゃなかろうね?(汗。基本虚構の積み重ねとある種のパロディー的な組み合わせなんだけど、まさかのノストラティックまで引っ張りだしてやらかしてくれたのには脱帽。コリント前書を前の書だっけ?微妙な表記はあったけど、KJVだろうから明治訳の文語聖書引用でOKとか。

  • 紅はこべ

    歴史上実在の人物と物語上の架空の人物が共存する世界。007、ホームズ、フランケンシュタイン、ドラキュラ、風と共に去りぬ、カラマーゾフの兄弟といった様々な文学世界が背後にある。ここで描かれる屍者とはアシモフ定義のロボット的なゾンビか。世界観は攻殻機動隊に通じ、結末はヴィリエ・ド・リラダンの『未来のイヴ』を彷彿とさせる。読み易い文章ではなかったので(悪文ということではない)、読み終えるのに時間がかかった。エンタメというより哲学的。くたびれた。

  • そのぼん

    屍者を甦らせることができる学術がある世界の物語でした。そこはかとない不気味さもあり、ややこしげな魔術もどきの科学の描写もあり、なんとも形容し難い居心地の悪さが最後まで付きまといました。

  • ガクガク

    単純に「屍者と生者の闘い」の話と踏んでいたら、どんどん難解になって「意識」とか「言葉」とか、はたまた屍者化した生者とか、人の意識を乗っ取る「X」とか、ますます難解になり、もはやお手上げ状態。途中「屍者の3原則」が「ロボット3原則」と同じという辺りまでは楽しめたのだが…。登場人物も創作上の有名人物が総出演という感じで、予備知識が十分ならばより楽しめる設定。ちょうど『種の起源』を今読書中なので、チャールズ・ダーウィンが出てきた時には思わず苦笑。本人も墓下で苦笑しているに違いない。円城塔に再挑戦できるかどうか?

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