基本情報

内容詳細
山には人間味あふれる神が宿り、里には山男おりきたり、闇夜には得体のしれぬ何者かが棲んでいる―古代の人びとは共同体のなかで、さまざまな物語を語り継いできた。そこでは、いかなる言葉と表現で、何が語られているのか。国家や制度からこぼれ落ちた人びとに一貫して眼を向け、その実相を掘り起こす考究を続けてきた著者が、柳田国男の『遠野物語』を出発点に、神話と説話の実相にせまる。およそ70頁にわたる最新成果を、大幅に増補。
目次 : 伝承としての村落/ 第1部 村落共同体の伝承(村建て神話―始まりはどう語られるか/ 鎮座由来譚―花盗みと夢/ 神隠しと境界―封じ込められる神/ 伝承の方位―村落は何を語るか)/ 第2部 事実譚の表現構造(慈母―母はどう語られるか/ 証人―狼との一騎打ち/ 証拠―田植えを助ける神/ 血筋―嬰児殺し/ 狂気―家を背負う父親)/ 第3部 『遠野物語』の深みへ―『村落伝承論』拾遺(柳田国男の目覚め―『後狩詞記』と『遠野物語』/ 『遠野物語』の構想と夫鳥の話/ 楽を奏でる土地―笛吹峠の起源譚/ 瓜子姫の死/ 『遠野物語』にみる動物観―人からの距離)
【著者紹介】
三浦佑之 : 1946年、三重県美杉村(現・津市)生まれ。成城大学文芸学部卒業、同大学院博士課程単位取得退学。共立女子短期大学、千葉大学を経て、立正大学教授。古代文学・伝承文学を専攻する。『口語訳古事記』(文藝春秋)で第一回角川財団学芸賞、『古事記を読みなおす』(ちくま新書)で第一回古代歴史文化みやざき賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
読書メーターレビュー
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
HANA さん
読了日:2014/08/17
rien さん
読了日:2014/08/12
(外部サイト)に移動します
文芸 に関連する商品情報
-
宮本輝『潮音』第1巻 1月20日発売 維新への礎となった、薩摩藩と越中富山の薬売りの知られざる絆。黒船来航、幕府の危機を背景に、一商人の目から描かれる激動... |2025年01月17日 (金) 00:00
-
【最新】第172回芥川賞・直木賞 受賞作決定 第172回芥川賞と直木賞の候補作が1月15日に決定しました。芥川賞は安堂ホセ『DTOPIA』、鈴木結生『ゲーテはすべ... |2025年01月15日 (水) 19:00
おすすめの商品
商品情報の修正
ログインのうえ、お気づきの点を入力フォームにご記入頂けますと幸いです。確認のうえ情報修正いたします。
このページの商品情報に・・・
