木暮荘物語

三浦しをん

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396633462
ISBN 10 : 4396633467
フォーマット
出版社
発行年月
2010年11月
日本
追加情報
:
267p;20

商品説明

小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年、安普請極まりない全六室のぼろアパート・木暮荘。現在の住人は四人。
一階には、死ぬ前のセックスを果たすために恋を求める老大家・木暮と、ある事情から刹那的な恋にのめり込む女子大生・光子。
二階には、光子の日常を覗くことに生き甲斐を見いだすサラリーマン・神崎と、3年前に突然姿を消した恋人を想いながらも半年前に別の男性からの愛を受け入れた繭。
その周りには、夫の浮気に悩む花屋の女主人・佐伯や、かつて犯した罪にとらわれつづけるトリマー・美禰、繭を見守る謎の美女・ニジコたちが。
一見平穏に見える木暮荘の日常。しかし、一旦「愛」を求めたとき、それぞれが抱える懊悩が痛烈な哀しみとしてにじみ出す。それを和らげ、癒すのは、安普請であるがゆえに感じられる人のぬくもりと、ぼろアパートだからこそ生まれる他人との繋がりだった……。

内容詳細

小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年。空き室あります!安譜請ですが、人肌のぬくもりと、心地よいつながりがあるアパートです。うまい、深い、面白い。三拍子揃った会心作。

(「BOOK」データベースより)

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ボロアパート木暮荘に住む人たちの話。元彼...

投稿日:2021/06/24 (木)

ボロアパート木暮荘に住む人たちの話。元彼と今彼と3人で住むとか何その展開!!覗き魔だったり浮気だったり性欲だったり、いびつな恋愛の物語。面白かったです。

ぽん さん | 岡山県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミカママ さん

    柔らかい印象の装丁と、朴訥なタイトルからは想像できなかった、なかなかに生々しい内容の連作短編集でした(*^_^*)人の生と性、がテーマなのかな、ラストも綺麗にまとめて、さすがしをんさん。子どもを持てない光子ちゃんが、はるかちゃんを取り上げられられちゃうシーンには、もらい泣きしてしまった。人生、つまづかされることもたくさんあるけど、その先にはきっと光がある。

  • 扉のこちら側 さん

    初読。古い木造アパートの住人と、彼らを取り巻く人々の群像劇。廊下ですれ違うだけの人々にも、それぞれの人生があるんだと思わされる。

  • takaC さん

    面白くて、ついつい立ち読みで読み切ってしまった。いや、読み切るつもりでだったけど。こういう連作短編、好き。

  • hiro さん

    読む前は、『風が』の竹青荘のような内階段の古いアパートに住む住人たちが織成すハートフルな小説をイメージしていました。たしかに、木暮荘を中心とした連作短編集ですが、連作のもうひとつのキーワードは「セックス」かと思うほど、「セックス」という言葉が繰り返し出てきます。セックスに取り付かれた大家、浮気男、階下の女子大生の部屋をのぞく男、新生児を友達に預けて帰ってこない母親、ストーカーと続くと、最後はどのように収めるのか心配になりました。しかし、そこはしをんさん、最後はきっちり収めて、ほっこりさせてもらいました。

  • kishikan さん

    小田急線世田谷代田駅そばの古い木造アパート小暮荘(三浦は小田急沿線が強い!)。この住民そして大家、さらにこれらの関係者の物語。いつものことだけど、三浦のストーリーの構成力と文章力は本当に上手いという表現を通り越して、「すごい!」。住人ごとの生きかたっていう点で見てしまえば、本当は何の変哲もない愛の話や生活の話なんだけど、それが物語としてこのように構成されると、魅力いっぱいのアパートになってしまう。でも、犬のジョンが小暮荘の魅力を引き上げているね!

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