人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇

三宅陽一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784802510806
ISBN 10 : 4802510802
フォーマット
発行年月
2018年04月
日本
追加情報
:
382p;21

内容詳細

人工知能は欲望を持てるのか?世界は残酷であり、人は弱い。人工知能がその弱さを獲得できたとき、人との新しい関係性を持つことになる。語り尽くせない世界を語ろうとする西洋、最初からそこにある世界を受け入れる東洋。二項対立から、“人工知能を含む世界”を組み上げる。ゲームAI開発の第一人者・三宅陽一郎『人工知能のための哲学塾』に続く、渾身の第二弾!

目次 : 第0夜 概観/ 第1夜 荘子と人工知能の解体/ 第2夜 井筒俊彦と内面の人工知能/ 第3夜 仏教と人工知能/ 第4夜 龍樹とインド哲学と人工知能/ 第5夜 禅と人工知能/ 総論 人工知能の夜明け前

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • vinlandmbit さん

    古本屋で購入。かなりのボリュームですが、東洋哲学の視点から人工知能を捉える類を見ない一冊。これ自体がある意味哲学を学ぶ書籍でもあり、特に理工学系の人が人工知能をイメージしながら哲学、しかも難しい東洋哲学を垣間見れる事が出来る良書です。前作の西洋編も入手し次第、読みたいところ。

  • みのくま さん

    人間を便利にするサーヴァンントとしての人工知能ではなく、人間の隣人としての人工知能を考える本書は、人間の知能とは何かという根本問題を東洋思想に基づいて深く探求する。特に今の人工知能は、環境から影響を受けず時間概念もないという解脱状態にあり、煩悩を持たせる事が必要とする論は感動的だった。人間の知能は自己の身体と外部環境の狭間で生成される。外部環境から刺激を受け、あらゆ欲求が惹起される事で人間の知能は営まれるのだ。人工知能が人間と同じように外部環境から影響され欲求を持つ事で、ぼく達は人工知能と友人になれるのだ

  • 冬佳彰 さん

    東洋哲学と人工知能という、結構ごついお題を扱った本。ここでの東洋哲学は、莊子、イスラム哲学、仏教、唯識、龍樹、インド哲学、禅だったりする。前半の西洋哲学と東洋哲学の対比、阿頼耶識と人工知能、莊子、イスラム哲学あたりは面白く、当初は悟りの状態にある人工知能に、どうすれば「煩悩」を抽出できるかという話も「そういう切り口か!」と感心した。後半、禅を対象とし始めた付近から、どうも同じ問題のまわりをグルグル回り始めた感じがでてきて、結局、何だったのか? で終わったような。問題がでかいから、結論なんてのは難しいか。

  • Kentaro さん

    ダイジェスト版からの要約 人工知能は知能を模した機械の知能ですが、私たち人間の知能のような自然発生的なものを自然知能と言います。知能の捉え方は西洋と東洋とで異なります。西洋は、知能とは人間のもので、人工知能は人間に仕えるサーバントであるという知能観があります。西洋的知能観は、神様がいて、人間がいて、人工知能があるという縦の垂直的な知能観です。一方、東洋では、人工知能は同じ世界に含まれるパートナーであるという知能観があります。東洋の人工知能は常に生成的で、非常に懐の深い八百万の世界観、水平的な知能観です。

  • Pustota さん

    「煩悩に満ちた人工知能」を作るという発想が面白い。西洋の知の見方と異なる東洋的なビジョンを追うことで、単なる能力不足以上の、人工知能に対する物足りなさ・違和感が見見えてくる。同時に、人間の知能や意識に対する見方も変っていくのが刺激的だった。末尾で触れられる、人工知能をそこまで「賢く」することの意味も、夢があってよい。エンジニアリングの面は難しくイメージしづらい点も多かったが、現実の人工知能も今後どのように発展していくのか楽しみになった。

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