NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ/三善晃
若き日の小林研一郎と東フィルが魂を込めた熱演『詩篇』、1969年にN響の正指揮者となった岩城宏之が、打楽器奏者としての経験を存分に発揮した『レクィエム』、いずれも東京文化会館における初演の貴重な録音です。(NAXOS JAPAN)
【収録情報】
三善晃:
・混声合唱と管弦楽のための『詩篇』 (1979) 文化庁芸術祭委嘱作品
I. はじめのはじめに・雲 (01:34)
II. はじめのないはじめ・天体 (03:08)
III. はじめのあるはじめ・夕映え (06:50)
IV. おわりのないはじめ・人形 (01:20)
V. 途中の途中・滝壺舞踏 (01:49)
VI. はじめのあるおわり・夕焼け (03:13)
VII. はじめとおわりの・鏡の雲 (03:05)
VIII. おわりのないおわり・波の墓 (05:28)
VIII. はじめとおわりの・鏡の雲 (01:46)
日本プロ合唱団連合(合唱指揮:田中信昭)
東京都交響楽団
小林研一郎(指揮)
録音時期:1979年10月16日
録音場所:東京文化会館
録音方式:ステレオ(初演のライヴ)
昭和54年度文化庁芸術祭コンサートより
・レクィエム (1971) 1972年日本プロ合唱団連合委嘱作品
I (09:08) II (07:46) III (07:32)
日本プロ合唱団連合
NHK交響楽団
岩城宏之(指揮)
録音時期:1972年3月15日
録音場所:東京文化会館
録音方式:モノラル(初演のライヴ)
仕様:HQCD (Hi Quality CD)
解説:楢崎洋子(楽曲解説)、諸石幸生(演奏論等)
【NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ】
NHKの協力のもと、戦後の日本現代音楽の時代の空気が当時の演奏で甦る!
「NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ」は、戦後の日本音楽シーンを代表する邦人作曲家に焦点をあてたCDシリーズです。収録音源は全て、NHKラジオ番組「現代の音楽」で過去放送された番組のマスターテープから編集・リマスタリングを行い、マスターの再現性においてきわめて評価の高いHQCD(Hi Quality CD)でリリースします。NHKの協力の元、希少価値の極めて高い録音のアーカイブ化を実現しました。代表作の初演や未発売作品のライヴ録音を中心に収録。日本人の創りだした音楽が、作曲当時の時代の空気とともに今ここに甦ります。
リリース第1期として、共にフランスで学び親交の深かった「三善晃」
「矢代秋雄」の2タイトルを7月に発売します。
【NHKラジオ番組「現代の音楽」について】
戦後間もない1947年のラジオ番組「日本の音楽」などを前身として、1957年より日本の現代音楽の有り様を今日まで伝えている番組。現在の放送時間は、毎週日曜18:00-18:50。柴田南雄、上浪渡、白石美雪、西村朗などが歴代の解説を務め、2009年からは猿谷紀郎が担当。邦人作曲家から海外の著名な作曲家まで、音楽祭や作曲賞本選会などのライヴ録音を中心に放送。(NAXOS JAPAN)
日本語を歌う技術の錬度の高さに惹かれ、音楽と言葉の関連性についてあらためて考えさせられる。2作品ともに初演時にNHKがラジオ番組用に収録した音源であり、今回のリリースに際してのマスタリングの頑張りは認めるが、曲趣からしても今ひとつの鮮明さがあればと思ってしまうのは高望みか。(田)(CDジャーナル データベースより)