E.W.ヴォルフ:クリスマス・カンタータ集
バロック後期のドイツで活躍した作曲家エルンスト・ヴィルヘルム・ヴォルフのクリスマスのためのカンタータ集。幼い頃からチェンバロ演奏に秀でていた彼は、アイゼナハとゴータのギムナジウムで当時名を馳せていたカール・フィリップ・エマヌエル・バッハとカール・ハインリヒ・グラウンの音楽に初めて触れたことで作曲家として開眼。とりわけC.P.E.バッハの作品に魅了され大きな影響を受けました。バッハもヴォルフの作品を高く評価し、以降2人はよい関係を結んでいます。イェーナ大学在学中に数多くの作品を作曲、大学卒業後はワイマールの宮廷音楽家になり、1772年にはカペルマイスターに昇進しました。
この4曲のカンタータは、バロック期から古典派への橋渡しを担うにふさわしい端正な作風によるもので、J.S.バッハ以降のプロテスタント教会音楽の質の高さを証明するものと言えるでしょう。前作となるヴォルフの受難オラトリオで見事な解釈を披露したマイケル・アレグザンダー・ウィレンズとケルン・アカデミーが、独唱者たちとともにクリスマスを迎える喜びを高らかに歌い上げます。(輸入元情報)
【収録情報】
E.W.ヴォルフ:
● ようこそ、待ちに待った日
● 怒れ、民衆よ
● 喜べ、すべてのキリスト教徒よ
● ようこそ、最も美しい日
ベアテ・モルダル(ソプラノ)
エルヴィラ・ビル(アルト)
ゲオルク・ポプルッツ(テノール)
マティアス・フィーヴェク(バリトン)
アンドレイ・アフメトフ(バス)
ケルン・アカデミー
マイケル・アレグザンダー・ウィレンズ(指揮)
録音時期:2022年4月5-7日
録音場所:ドイツ、Wuppertal, Immanuelskirche
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)