パラム・ヴィール:作品集
パラム・ヴィールはインド系イギリス人作曲家。デリーでインド古典音楽を学んだ後、渡英して作曲をP.M.デイヴィス、オリヴァー・ナッセンに師事。
『ラーガ・フィールド』はシタールに似たインドの伝統楽器サロードとアンサンブルのための協奏曲。神秘的なサロードの音色とエンノ・ポッペ指揮によるクラングフォルム・ウィーンの乾いた響きがインドとヨーロッパの対話を図ります。インドの偉大な詩人ラビンドラナート・タゴールの詩による歌曲集『星空を駆け巡る』はソプラノがチェロ一本を伴奏にやや表現主義的で緊密な音楽を作り上げます。『ハヤグリパ(馬頭観音)』とはヒンドゥー教の最高神ヴィシュヌの別名であり、仏教では菩薩ととらえられている神をややリゲティ風の色彩豊かな書法で表現。インドの伝統的な音楽や思想をヨーロッパの抽象的な思考で再解釈、音楽化した秀作です。(輸入元情報)
【収録情報】
ヴィール:
1. ラーガ・フィールド〜サロードとアンサンブルのための
2. クリシュナの前に〜管弦楽のための
3. 星空を駆け巡る〜タゴールの詩によるソプラノとチェロのための
4. ハヤグリバ(馬頭観音)〜アンサンブルのための
ソーミク・ダッタ(サロード:1)
エンノ・ポッペ指揮、クラングフォルム・ウィーン(1)
オダリーネ・デ・ラ・マルティネス指揮、ロンドン室内管弦楽団(2)
パトリシア・オークタロニー(ソプラノ:3)
ウルリヒ・ハイネン(チェロ:3)
ミハ・ハメル指揮、シェーンベルク・アンサンブル(4)
録音:2015年(1)、2005年(2)、2020年(3)、1988年(4)