クルト・ヴァイルの大作音楽劇『永遠の道』から第4幕「預言者たち」を
カンタータとして再構成。世界初演時の録音!
「預言者たち」は、当初音楽劇『約束の国への道』の最終第4幕として構想されました。ヴァイルがヨーロッパで書いた最後の作品で、ドイツ語による大規模な作品としても最後のものです。しかし『約束の国への道』はヨーロッパでの上演機会が得られず、ヴァイルは反ユダヤ主義の風潮を逃れて渡米。1937年に歌詞を英語にして『永遠の道』と改題してニューヨークで初演されたものの、その長大さゆえか初演以後に演奏された記録がありませんでした。
ここに収録されたのは、ヴァイルの研究で知られるイギリスの音楽ジャーナリストで評論家デイヴィッド・ドリューがBBCプロムスの委嘱で演奏会用のカンタータとして再構成したもの。歌詞を当初のドイツ語に戻し、イスラエル人の指揮者ノアム・シェリフ(Noam Sheriff)がオーケストレーションをサポートしています。1998年5月に初演され(当盤がそのライヴ録音)、同年7月にはプロムスでも上演されました。
併録の『ウォルト・ホイットマンの4つの歌』ではトーマス・ハンプソンの表現力豊かな歌唱が聴けます。(輸入元情報)
【収録情報】
ヴァイル
● カンタータ『預言者たち』〜音楽劇『永遠の道』(1935)より デイヴィッド・ドリュー構成
ザロモンの声…
アルベルト・ドーメン(バリトン)
僧…
クルト・アツェスベルガー(ヴォーカル)
第1の白い天使/時の終わりの天使…
ミヒャエル・パプスト(テノール)
敵対者…
ゴットフリート・ホーニック(バリトン)
ナレーター…
アンゼルム・リプゲンス(朗読)、他
ウィーン・ジュネス合唱団
ウィーン・モテット合唱団
グンポルト教会児童合唱団
ウィーン放送交響楽団
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)
録音時期:1998年5月28日
録音場所:ウィーン、コンツェルトハウス
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
世界初録音
● ウォルト・ホイットマンの詩による4つの歌
叩け! 叩け! 太鼓を!
おお船長! 我が船長!
畑からこっちに来て、お父さん
古参兵2人の哀歌
トーマス・ハンプソン(バリトン)
ウィーン放送交響楽団
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)
録音時期:2001年7月30日
録音場所:ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)