変則調弦によるヴァイオリン作品集〜ビーバー、イザイ、サン＝サーンス、他　ヴァレリア・ツォリナ、エフゲニー・シナイスキ

Soundmaps - Extended Realities〜変則調弦によるヴァイオリン作品集

このアルバムに収録された作品は、どれもヴァイオリンのスコルダトゥーラ（変則調弦）が用いられています 。スコルダトゥーラは、作曲家が通常の調弦では出せない響きを求める時に使われる技法で、聴く人に緊張感をもたらしたり、非日常の世界を感じさせるような効果があります。その代表作とされるビーバーの『ロザリオのソナタ』に始まり、イザイやサン＝サーンスの『死の舞踏』を経て現代作品に至る収録作を、3台のヴァイオリンと7種類の調弦を使い分けて演奏することで、タイトルにある「Extended Reality（拡張現実）を表現しようというアルバムです。
　演奏しているヴァレリア・ツォリナはモルダヴィア出身のヴァイオリニスト。「ナショナル・ヤング・アーティスト・コンペティション」やカールスルーエ国際室内楽コンクールなど数多くのコンクールで優勝を飾り、ソリスト、室内楽奏者として活躍しています。2また、2015年からはマドリードの音楽学校「Centro Superior Katarina Gurska（CSKG）」で大学院の教授を務めています。（輸入元情報）

【収録情報】
● イザイ：悲劇的な詩 Op.12（ヴァイオリンとピアノ版）
● ビーバー：ロザリオのソナタ第9番『十字架を背負う』
● アギーレ[1965-]：4つの夜想曲とマスク（冬／ディエス・イレ／礼拝／雪の粉）
● ヴェチェイ[1893-1935]：北国の夜
● プラティーニ[1967-]：4つの思い出
● サン＝サーンス：死の舞踏 Op.40（ヴァイオリンとピアノ編）

　ヴァレリア・ツォリナ（ヴァイオリン）
　エフゲニー・シナイスキ（ピアノ）

　録音時期：2019年12月
　録音場所：マドリード、テレサ・ベルガンサ音楽院コンサート・ホール
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）