CD 輸入盤

伝説的なソ連のヴァイオリニストたち〜ヨーロッパでの楽旅 1961〜1974年〜ボリス・ゴリトシテイン、イーゴリ・ベズロドニー、ユリアン・シトコヴェツキー(2CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
MC2050
組み枚数
:
2
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

伝説的なソ連のヴァイオリニストたち〜ヨーロッパでの楽旅 1961〜1974年

ソヴィエト連邦出身のヴァイオリニストの録音を集めています。
 CD1枚以上を占めるボリス・ゴリトシテイン(ドイツ語読みではゴルトシュタイン、日本ではゴールドシュタインの表記が多くみられます)[1922-1987]はウクライナのオデッサの生まれ。父親はライプツィヒ生まれのドイツ人。5歳でヴァイオリンを習うとすぐに才能を発揮し、一家はモスクワに移住してボリスに本格的な音楽教育を受けさせます。1933年の全連邦音楽演奏コンクールで特別賞を受賞。そして1935年、伝説的な第1回ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで、第1位ジネット・ヌヴー、第2位ダヴィド・オイストラフ、第3位ヘンリ・テミアンカに次いで第4にに入賞。さらに1937年のウジェーヌ・イザイ・コンクール(後のエリザベート王妃国際音楽コンクール)のヴァイオリン部門でも第4位を受賞。いずれもまだ十代のことでした。このまま国際的人気ヴァイオリニストになって当然でしたが、ソ連政府は彼の国外出国をほとんど認めず、また録音も僅かで、ソ連に封じ込められてしまい、西側では幻のヴァイオリニストになってしまいました。1974年にドイツに亡命、残りの人生は教職が主でした。ここに収録されている録音はいずれもドイツ亡命後のもの。残念ながら既に技術的な衰えが目立ちますが、ブラームスのニ短調のソナタでの味わい深い演奏は偉大なヴァイオリニストならではのものです。
 イーゴリ・ベズロドニー[1930-1997]は、ソ連時代のグルジア(ジョージア)の首都トビリシの生まれ。父はトビリシのオーケストラのリーダーで音楽院の教授、母もヴァイオリン教師。1937年に一家はモスクワに移り、レオニード・コーガンら多くの名ヴァイオリニストを育て上げた名教師アブラム・ヤンポルスキー(レオポルト・アウアーの高弟)に師事。1949年、プラハでのヤン・クベリーク国際コンクールで第1位。1950年、第1回ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールのヴァイオリン部門で第1位。同じ年に初めてフィンランドを訪れ、以降フィンランドでの活動が多くなります(ヘルシンキで亡くなっています)。ヴァイオリニストとして活動する一方で後年は指揮活動も行いました。ソ連を代表するヴァイオリニストとして録音も多く残していたものの、CDになったものは僅かで、しかもCDはLPから採録されたものだったりと、ここ数十年は冷遇されてきました。このCDに聴ける1950年のカバレフスキーのヴァイオリン協奏曲は、前述のバッハ国際コンクールに参加した時期の東ベルリンでの演奏会のライヴ録音。15分強の短い作品ですが、ベズロドニーの凛とした美音と卓越した技術、果敢な踏み込みを大いに楽しめます。伴奏指揮がキリル・コンドラシンというのも嬉しいところです。
 ユリアン・シトコヴェツキー[1925-1958]は伝説的なソ連のヴァイオリニストですが、今日ではドミトリー・シトコヴェツキーの父として知られているでしょう。ウクライナのキーウ(キエフ)の生まれ。彼もアブラム・ヤンポルスキーに学んでいます。1952年、第2回ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで第2位。1955年のエリザベート王妃国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で第2位、しかしこれはソ連からの参加者を冷遇した結果だったとも伝えられています。瑞々しくも切れ味の良い音色、高度な技術、そして新鮮な現代的感性と、20世紀後半を代表するヴァイオリニストになるはずでしたが、病に倒れ僅か32歳で亡くなりました。それでもシトコヴェツキーの素晴らしい演奏は残された録音を通じて人々を魅了し、1970年代には日本で愛好家によるLPが発売され、21世紀に入ると秘蔵音源が何枚もCDになったりしていました。ここでのライプツィヒでのパガニーニは全盛期のシトコヴェツキーの姿を伝える素晴らしい記録です。(輸入元情報)

【収録情報】
● ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番嬰ヘ短調 Op.14

 ボリス・ゴリトシテイン(ヴァイオリン)
 ズデネク・マーツァル指揮、NDRハノーファー放送管弦楽団
 1975年6月6日、ハノーファー ライヴ録音(ステレオ)

● プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 Op.63

 ボリス・ゴリトシテイン(ヴァイオリン)
 ユーリ・アーロノヴィチ指揮、NDR交響楽団
 1976年10月8日、ハノーファー ライヴ録音(ステレオ)

● ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
● ハチャトゥリアン:詩曲
● ハチャトゥリアン/ハイフェッツ編:アイシャの踊り/剣の舞(『ガイーヌ』より)

 ボリス・ゴリトシテイン(ヴァイオリン)
 シシュティ・ヨルト(ピアノ)
 1977年6月3日、ハノーファー 放送スタジオ録音(ステレオ)

● ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 Op.1-15, HWV.373

 イーゴリ・ベズロドニー(ヴァイオリン)
 フセヴォロド・ペトルシャンスキー(ピアノ)
 1968年6月8日、ライプツィヒ ライヴ録音(モノラル)

● カバレフスキー:ヴァイオリン協奏曲ハ長調 Op.48

 イーゴリ・ベズロドニー(ヴァイオリン)
 キリル・コンドラシン指揮、ベルリン放送交響楽団
 1950年7月24日、東ベルリン ライヴ録音(モノラル)

● パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調 Op.7

 ユリアン・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)
 フランツ・ユング指揮、ライプツィヒ放送交響楽団
 1955年12月17日、ライプツィヒ 放送スタジオ録音(モノラル)

 簡易収納紙ケース装丁

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