『イギリスのヴァイオリン協奏曲集〜パターソン、レイトン、ジェイコブス』　クララ・ホーウィック、グラント・ルウェリン＆BBCスコティッシュ交響楽団

イギリスのヴァイオリン協奏曲集

イギリス近現代、3曲のヴァイオリン協奏曲集。エルガーやウォルトン作品に比べると、作風は簡潔であり、伴奏のオーケストラには室内楽的な響きが求められています。
　ポール・パターソン[1947-]は王立音楽院で学んだ作曲家。『セレナード』という副題を持つこの協奏曲は、アルバムの演奏者ホーウィックに捧げられています。活発なトッカータ楽章で始まりますが、第2楽章にはうっとりとするハープの調べに導かれた美しい音楽が置かれています。ケネス・レイトン[1929-1988]は3曲の交響曲をはじめとした100以上の作品で知られる作曲家。とりわけ合唱作品が有名ですが、このヴァイオリン協奏曲は、イタリアの詩人ネグリの言葉「私はあなたを探したが見つけることができなかった・・・」が添えられた、深刻さと熱狂的な曲想を併せ持っています。もう一人の作曲家ゴードン・ジェイコブス[1895-1984]もイギリスを代表する作曲家の一人。ヴァイオリンが技巧的で印象的なメロディを歌う抒情的な作品です。（輸入元情報）

【収録情報】
● パターソン：ヴァイオリン協奏曲第2番『セレナード』 (2013)〜クララ・ホーウィックに
● レイトン：ヴァイオリンと小オーケストラのための協奏曲 Op.12 (1952)〜フレデリック・グリンケに
● ジェイコブス：ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための協奏曲 (1953)〜フレデリック・グリンケに

　クララ・ホーウィック（ヴァイオリン）
　BBCスコティッシュ交響楽団
　グラント・ルウェリン（指揮）

　録音時期：2017年6月5-7日
　録音場所：City Halls, Glasgow, Scotland
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　全て世界初録音