CD 輸入盤

【中古:盤質S】 『タンホイザー』全曲 ゲルデス&ベルリン・ドイツ・オペラ、ヴィントガッセン、ニルソン、F=ディースカウ、アダム、他(1968、69 ステレオ)(3

ワーグナー(1813-1883)

中古情報

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S
特記事項
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未開封
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基本情報

ジャンル
カタログNo
471708
レーベル
Europe
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

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豪華歌手陣の饗宴!
ワーグナー:歌劇『タンホイザー』全曲
ヴィントガッセン、ニルソン、他

なにしろタイトル・ロールには、かのヴィントガッセンが起用されており、さらにエリーザベトとヴェーヌスの二役にビルギット・ニルソン、ヴォルフラムにはフィッシャー=ディースカウ、領主ヘルマンにテオ・アダムといった具合で、ラインマール役にまでハンス・ゾーティンなどという名が見えるほど。まさに、バイロイト音楽祭でも大好評を得たワーグナー歌手が一堂に会した、真に夢の競演というべきキャスティングとなっています。
 ドイツ・グラモフォンの名プロデューサーとして数多くの名録音を制作したことでも知られる指揮者のオットー・ゲルデスは、1920年、ケルンの生まれ。アーベントロートなどに指揮を師事したゲルデスは、ドレスデン、ベルリン、ミュンヘン、コブレンツ、ライプツィヒ、ミラノなどの歌劇場でオペラを指揮し、一方、ケルンやバーデン・バーデンなどの放送オーケストラでも指揮をしていました。やがて、1956年、ドイツ・グラモフォンのプロデューサーに迎えられると今度はレコード制作者として辣腕振りを発揮し、数々の名録音を世に送り出すことになります。しかし、その後、プロデューサーの職を辞してからは再び指揮者として活躍し、パルマやミラノ、トリノといった場所で指揮活動をおこなっていたとのこと。
 この『タンホイザー』の全曲盤は、みずから指揮し、プロデュースもしたというゲルデスの代表作として知られるもので、豊富な人脈を生かした超の付く豪華なキャスティングと、オペラ指揮者ならではの歌手の能力の引き出し方のうまさがが何よりの魅力となっています。ゲルデスの指揮したDG録音は、ほかにバイエルンとの『オテロ』抜粋、『エフゲニー・オネーギン』抜粋の優れた演奏や、ベルリン・フィルとの『新世界』、ブラ4などがありましたが、話題性ではやはりこのゴージャスな『タンホイザー』が一番でしょう。

ワーグナー:歌劇『タンホイザー』全曲[ドレスデン版]
エリーザベト/ヴェーヌス:ビルギット・ニルソン(ソプラノ)
領主ヘルマン:テオ・アダム(バス)
タンホイザー:ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール)
ヴォルフラム:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ヴァルター:ホルスト・R.ラウベンタール(テノール)
ビーテロルフ:クラウス・ヒルテ(バス)
ハインリヒ:フリードリヒ・レンツ(テノール)
ラインマール:ハンス・ゾーティン(バス)
若い牧童:カテリーナ・アルダ(ソプラノ)
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
ヴァルター・ハーゲン=グロール(合唱指揮)
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
オットー・ゲルデス(指揮)

1968年12月、1969年2月、5月、ベルリンでのステレオ録音

総合評価

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いろいろと考えながら聴き、聴き終えた後も...

投稿日:2013/04/06 (土)

いろいろと考えながら聴き、聴き終えた後も考えました。何とも不思議な演奏なのです。「この演奏のコンセプトはなんだろうか?」ということを、やはり考えずにはいられません。思い至ったのは、「これは、歌を前面に立てたロマンティック・オペラとしてのタンホイザーなのだな」ということでした。歌手陣は最強の布陣。1960年代にバイロイトで主役を張った大歌手が並んでおります。その歌手たちは、「どうだ!」と言わんばかりに朗々たる声を響かせ、また一方、情感のこもった表情豊かな歌を披露しております。そうしたワーグナーの手練たち、ベテランたちが、自分たちの「歌」によってこの劇をぐいぐい引っ張り先へ先へと進めてゆきます。「タンホイザー」というオペラ自体が「歌合戦」を題材にしているわけですが、この演奏自体が「歌合戦」になっていて、そのシンクロぶりはなかなか面白い。演奏のコンセプトは、この強力歌手陣を選んだ段階でもう決定したというところです。ワーグナー演奏においては比重が大きい指揮者は、ここではその方向に合わせてアンサンブルを揃えるという以上の意欲(野望?)は持っていないようです。序曲から第1幕は特に気勢上がらず、正直不満が大きいです。第2幕でも合唱は抑え気味。第3幕でようやくオケも存在感を発揮して鳴り始めますが、全曲の終結などは至極あっさりしていて、大曲を聴き終えたという充実感がまるでなし。なんかねえ、歌主導のヴェルディのオペラのスタイルをワーグナーでやってみたという感じで、そしてそれには限度があるぞということが痛感させられるアルバム。「歌合戦」としてユニークですが、それ以上の優越点を見いだせない気がします。なお、強力な歌手陣についても不満はあります。ウィントガッセンは毎度の通りラフな印象の歌。ニルソンも、私はどうも美声だと思えないので、肉付きの良さだけが引き立つ感じ。なお、ヴェーヌスはともかく、このエリーザベトはイメージから外れていて失敗ではないかな。アダムやディースカウらは立派なもの。録音は全般に歌手を引き立てたバランスで、オケはやや引っ込み勝ち、コーラスはずっと奥にあり、その辺も物足りない。総じて、いま一つの出来栄えと言わざるを得ないかな、と思います。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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ファーストチョイスや典型的な名盤というよ...

投稿日:2012/11/09 (金)

ファーストチョイスや典型的な名盤というよりはマニア受けする1枚だとは思うが、歌手の豪華さは無類だ。ヴィントガッセンはピークを過ぎてもはや歳をとりすぎた感じだが、ニルソン、F=D、アダムなどは上り坂にあり、声楽的にこれほど隙のないものはない。善と悪、貞操と多情、清純と淫乱…といった「女性の二面性」を描くヴェーヌスとエリーザベトの一人ニ役の演出はたまに上演されているようだが、性格の描き分けが難しそうだ。ここでも、ニルソンの描きわけは必ずしも成功していないとは思うが、ニルソンの多彩な表現力を味わえるのは面白い。このCDが出るまでLP時代から廃盤になっていた時期の長いコレクター好きのレア・アイテムだった。それが市場で簡単に入手できるようになってからも、廃盤にならずに10年近く残っているのはリスナーの評価の高さ故だろう。DGのプロデューサーだったオットー・ゲルデスの指揮は手堅いオペラ的手腕だけではない個性も発揮している。指揮者としてはスターにはなれなかっただろうが、昔廉価版で売られていたブラームスの4番のLP(廃盤)もあり、彼の名を埋もれさせるのはもったいないような気がする。

eroicka さん | 不明 | 不明

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なぜ、この素晴らしい演奏に最高の評価をし...

投稿日:2011/01/22 (土)

なぜ、この素晴らしい演奏に最高の評価をしないのでしょうか? 指揮者が無名のゲルデスだからでしょうか?では、指揮者名を伏せて聴いてみましょう。 正直、購入し、聴いてみて初めてこのような出会いがあるものと思いました。 久々に書庫整理をしたところ、10年以上前に購入した「このオペラを聴け」なる雑誌を見つけたところ、タンホイザーの最高評価ではありませんか。 かなり疑心暗鬼ながら、タンホイザーについては完全な賛同ができる演奏に巡り合っていないことから購入。結果は、この演奏のどこが悪いと思うところ大。F-ディスカウのWolfram、近年はやりのヴェーヌス=エリーザベトもこれが走りではありませんか。しかもあのニルソンで。敢えて難を言えばヴィントガッセン。トリスタン役程の迫力はないものの、これはこれで、タンホイザーらしく、小生の知る限り、最高の演奏です。指揮者のギャラを考慮すれば、経費効果も絶大。

名古屋の鉄 さん | 愛知県 | 不明

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