ローズマリ・サトクリフ

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闇の女王にささげる歌

ローズマリ・サトクリフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784566020863
ISBN 10 : 456602086X
フォーマット
出版社
発行年月
2002年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,267p

内容詳細

民族の自由と尊厳のため、強大なローマ軍に壮絶な戦いを挑んで散った、ケルトの荒ぶる女王ブーディカ。古代の魂を描く、一大叙事詩。カーネギー賞作家サトクリフによる、稀有な歴史小説。

【著者紹介】
ローズマリー・サトクリフ : 1920〜1992年。イギリスの作家。2歳のときスティルス氏病(ポリオ)を発病して歩行困難に陥り、やがて車椅子生活を余儀なくされる。9歳から14歳まで学校教育を受けたのち、画家を志したが、1950年、『ロビン・フッド年代記』で作家デビュー。1954年からのローマン・ブリテン三部作『第九軍団のワシ』『銀の枝』『ともしびをかかげて』(いずれも岩波書店)で歴史小説の第一人者としての地位を確立した。『ともしびをかかげて』は1959年のカーネギー賞を受賞している

乾侑美子 : 1941年、東京生まれ。お茶の水女子大学卒業。家庭文庫を手伝ったあと、子どもの本の翻訳を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    サトクリフは初読。ファンタジーの手法を駆使した歴史小説というべきか。ローマ軍に制圧されていた頃のイングランド南部。ケルト系イケニの女王ブーディカを主人公に、その時代に生きた諸部族の(主に)戦士たちの運命をスケール感を持って描き出してゆく。また篇中にはローマ軍の若き将官アグリコラから母への手紙を配することで、物語に大いに膨らみを持たせ、確固たるリアリティとを付与することに成功している。また、ブーディカをはじめ、作中人物たちの行動原理が古代のそれであることも特筆に値する。現代の価値観では描いていないのである。

  • けろりん さん

    馬を駆る自由の民イケニの長の血統は、女王の中に受け継がれる。娘は姫となり、息子は部族を守る盾となる。稀に物語を歌う者にもなったろう。女王ブーディカの命の歌を歌うサトクリフの分身、竪琴弾きカドワンもまた、そういった者の一人であったかもしれない。狂帝ネロの治世、帝国は湯水の如く費す黄金の源泉をローマ・ブリテンに求めた。征服と支配は繰り返す。イケニとて、王族に生まれる褐色の肌の赤子にその歴史を見る。尊厳と聖性を奪われ、女王は闘う闇の月と化身した。カドワンの歌は、草原の風、馬の鬣、乳の匂いで結ばれたかったろうに。

  • mahiro さん

    ブリテンにローマ軍が侵攻した時ケルトの部族イケ二はその支配下に入り共存する道を選んだがローマの締め付けと搾取はどんどん強くなり、遂に部族の誇りと生命の尊厳を踏みにじられるに至り女王ブーディカはローマ軍に聖戦を挑む。女王の竪琴弾きカドワンは平和な良き時代から激しい戦いと滅亡を淡々と語るがその底に限りない哀しみと民の誇りがある。馬の民が敗者に為した情けもローマ軍には残虐にしか思えない、一律にローマ化しようとした支配者は遂にケルト諸部族の文化も価値観も理解しようとすらしなかった。厳しくも美しい物語だった。

  • のれん さん

    今作の特筆すべき点は2点だ。 一点目は児童文学を逆手にとった凄惨な描写の隠喩だ。ローマの圧政による蛮行と、復讐の化身と化した女王の虐殺。その全てを情景のみで表現する所が詩的ですらある。戦争を起こすまでの静けさの描写も隠喩が多く恐怖感を伝える。 2点目は現代とは違う価値観を人物全員が持っているという点だ。復讐も蛮行もお互いに悪とは思っておらず、読者もブーディカ側については幼少期を通じてその心情を理解できる。 しかして死の絶望だけは数千年前でも変わらない。敗北の悲哀もある読了感は正に歴史小説の名にふさわしい。

  • 木賊 さん

    ローマの侵攻に対して反乱を起こしたイケニの女王ブーディカを描く。イケニの習俗や信仰、誇りの在り方が、感性豊かな筆致で描き出される。児童文学なので表現が暈されているが、どれだけ凄惨な時代であった事か。きちんと歴史を知りたくなってきた。

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ローズマリ・サトクリフ

1920〜92年。イギリスを代表する歴史小説家。1959年、すぐれた児童文学にあたえられるカーネギー賞を受賞し、歴史小説家としての地位を確立した。イギリス伝承やギリシア神話の再話、成人向けの歴史小説がある。1975年には大英帝国勲章のOBE、1992年にはCBEが贈られている

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