歌曲と民謡集 第3集　スサナ・ガスパー、ヌーノ・ヴィエラ・デ・アルメイダ

ロペス＝グラサ：歌曲と民謡集 第3集

20世紀後半のポルトガルにおける最も偉大な作曲家のひとり、フェルナンド・ロペス＝グラサ。リスボンでフレイタス・ブランコとヴィアンナ・ダ・モッタから作曲とピアノを学んだ後、大学都市として知られるコインブラに住み、作家や知識人のグループと親しく交流しました。この時に知った詩人ジョゼ・レジオらによる数多くのポルトガル語の詩はその後の彼の創作に大きな影響を与えることとなります。30代の時には3年間パリに滞在し、当時フランスの音楽様式を身に着けると同時に、近代音楽とポルトガル民謡の融合を図り、シンプルで美しい作品を書き上げました。このアルバムにも、初期の作品でフランス文化から影響を受けた世界初録音となる『6つの古いフランスの歌』と同じく世界初録音である『6つの古いイギリスの歌』のほか、ポルトガルの偉大な詩人の詩を用いた曲も収録。彼が目指した「国境を越えた友愛から生まれる理想郷」が歌で実現されています。
　ポルトガル出身のソプラノのスサナ・ガスパーは、英国ロイヤル・オペラ・ハウスが主宰する「ジェット・パーカー・ヤングアーティスト・プログラム」の卒業生。2013年度のカーディフ国際声楽コンクールで注目され、世界的に活躍を始めた歌手です。（輸入元情報）

【収録情報】
ロペス＝グラサ：
1. 母の小さな息子 Op.21（1939年原典版）
2. 6つの古いイギリスの歌 Op.52（1949）
　No.1. Barbara Allen
　No.2. Early One Morning
　No.3. Sir Francis Drake
　No.4. O Sleep, My Baby
　No.5. What Shall We Do with the Drunken Sailor?
　No.6. High Germany
3. カモンイスの3つのソネット Op.27（1939年原典版）
　No.1. 羊飼いとしての7年間
　No.2. 私の優しい魂
　No.3. おお、何年も何年も
4. Aquela triste e leda madrugada Op.112（1959）
5. Por que vossa beleza a si se venca Op.133（c.1960）（原典版）
6. 6つの古いフランスの歌 Op.50（1948）
　No.1. Chanson a grand vent
　No.2. Ma belle, si tu voulais
　No.3. Comment vouloir qu'une personne chante
　No.4. Le chant des livrees
　No.5. Ah! Si j'etais petite mere
　No.6. La vigne au vin
7. 太陽は偉大なり Op.130（1960）

　スサナ・ガスパー（ソプラノ）
　ヌーノ・ヴィエラ・デ・アルメイダ（ピアノ）

　録音時期：2023年7月18-20日
　録音場所：リスボン、Pequeno Auditorio, Centro Cultural de Belem
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　世界初録音（2,5,6）