ロイド・ウェバー:レクィエム、バーバー:弦楽のためのアダージョ
現代ミュージカル界を代表する作曲家アンドルー・ロイド・ウェバーのレクィエムに待望の新録音が登場。亡き父を偲んで書かれたレクィエムはさすが「キャッツ」「オペラ座の怪人」などの作曲者だけあって、ロックやポップを採り入れつつも、ここ一番でモーツァルトやフォーレに匹敵するような心を揺さぶるメロディを持ち、特に『ピエ・イエス』はCMに使われて大ヒットしました。楽曲の完成から時をおかず、マゼールの指揮でサラ・ブライトマンとプラシド・ドミンゴというスター歌手を揃えた全曲盤が登場しましたが、その存在感が強すぎたのか、続く録音が現れないまま40年近くが過ぎてしまいました。
この録音は、2023年3月に75歳の誕生日を迎えた作曲者へのトリビュートとして演奏された際のライヴ録音。指揮のパトリック・ハーンは1995年生まれの若手ながら2021年にヴッパータール劇場の音楽総監督に就任(ドイツで最年少の音楽総監督)した俊英で、同年からミュンヘン放送管弦楽団の首席客演指揮者を務めています。2023年12月には『こうもり』で新国立劇場に初登場して評判となりました。ここでもポップな面を含む劇場的センスに満ちた演奏を聴かせます。澄んだ歌声を聴かせるボーイソプラノの2人はテルツ少年合唱団員です。
アルバムの最後にはコロナ禍の最中にスタジオ収録されたバーバーのアダージョを収めています。(輸入元情報)
【収録情報】
● ロイド・ウェバー:レクィエム
フローリアン・マルクス(ボーイ・ソプラノ)
ヘンリク・ブラントシュテッター(ボーイ・ソプラノ)
ソラヤ・マフィ(ソプラノ)
ベンヤミン・ブルンス(テノール)
バイエルン放送合唱団(合唱指揮:フローリアン・ベンファー)
ミュンヘン放送管弦楽団
パトリック・ハーン(指揮)
録音時期:2023年6月13-15日
録音場所:ミュンヘン、イエスの聖心教会
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
● バーバー:弦楽のためのアダージョ
ミュンヘン放送管弦楽団
パトリック・ハーン(指揮)
録音時期:2021年12月1-3日
録音場所:ミュンヘン、バイエルン放送第1スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)