人類はなぜ“神”を生み出したのか?

レザー・アスラン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163911694
ISBN 10 : 4163911693
フォーマット
出版社
発行年月
2020年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
336p;20

内容詳細

はじまりは4万年前、太古のサピエンスが洞窟の奥深くに残した壁画。それはなぜ今あるような“神”になったのか。ネアンデルタールの祭壇、初期サピエンスの壁画、メソポタミアでの文字の発明。エジプトとギリシャの神々を経て、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教へ―。膨大な文献資料の分析から、キリスト教以前のユダヤ教やイスラム教までも取り込み、“神”の人類史を解明する。

目次 : “神”の似姿を求めて/ 第1部 伏在する魂(エデンの園のアダムとイヴ/ 獣たちの王/ 樹幹に見える顔)/ 第2部 人格化された“神”(狩猟民から農耕民へ/ 高位の神々/ 神々の中の最高神)/ 第3部 “神”とは何か?(一神教の“神”/ 三位一体の“神”/ すべてに遍在する“神”)/ 万物の創造を司る「一なるもの」

【著者紹介】
レザー・アスラン : 1972年、テヘラン生まれ。イラン革命時に家族とともに米国に亡命。サンタ・クララ大学で宗教学を学び、ハーヴァード大学神学大学院で宗教史をテーマに修士号を取得、そのあとアイオワ大学創作学科小説部門で修士号、同大学でトルーマン・カポーティ基金小説部門の特別研究員および中東・イスラーム学の講師を務めたあと、カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校で宗教社会学の博士号を取得。現在、カリフォルニア大学リバーサイド校創作学科終身在職教授。CBSニュース、ナイトラインなどのTV番組の中東アナリスト

白須英子 : 日本女子大学英文学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Hiroo Shimoda さん

    ヒトの写し絵である人間くさい多神教の神々を崇めることと、アイドルやアスリートを偶像化することの真の差異とはどこにあるのだろうか。

  • 九曜紋 さん

    宗教的言説としては、「神が人類を造った」というのが正統だろうが、著者は「人類が神を生み出した」とする着眼点が興味深い。太古の昔から古代文明期を経て現在ある宗教の黎明期に至るまで、人類が神を「人化」していくプロセスを辿る。イスラム教→キリスト教→イスラム教→汎神論へ、という著者の宗教観の遍歴も綴られ、日本人には縁遠くなりがちな「宗教と人間」の問題を真摯に見つめている点が斬新に思える。

  • たいこ さん

    @過敏な動作主探知装置(HADD)によって、物音とか気配に人間的な動作主を感じる、A自分自身に対するのと同じように他を見るために樹木などを人間として知覚する。この@Aと、魂と肉体は別であるとし、魂を信仰する人間の普遍的特質が合わさって神的なモノができたってこと??

  • χ さん

    宗教が生まれる過程の考証が面白い。遺物からの類推からしか推し量れないがもっともらしい。1万年以上前から巨大な建築物と彫刻をつくっていた。こうしてみると文字が生まれたのはつい最近ということがよくわかる。神が生まれたのは人の脳が自分を中心に物事を見るからで人格や意図を当てはめてしまう。生存上有利だからではないようだ

  • ダージリン さん

    著者はイラン革命時に家族とともに米国に逃れ、イスラム教からキリスト教徒に改宗し、再びイスラム教徒に戻ったということで、経歴も興味深い。文明発生以前からの神の捉え方について辿っていく。本書は、自身の宗教遍歴とも重ね合わせ、最終的には汎神論へと回帰していく形で書かれているが、この流れで読むと、一神教はある意味鬼子であり、かなり不自然なあり方に見えてくる。宗教から縁遠い人間からすると、その不自然さ故に神学者たちは理論武装のため膨大な苦労をせざるを得なかったのだろうなと思えてしまう。

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