【特集】 ジミ・ヘンドリクス〜貴重音源発掘の40年
ジミ・ヘンドリクスのアルバムは膨大な数リリースされています。しかし彼が1966年に英国で正式デビューしてから70年に亡くなるまでは、たったの4年間。米国での下積み時代を入れても10年に満たない活動歴しかありません。それなのに、最初の“発掘盤”がリリースされた71年から現在まで、40年にわたって、スタジオ・セッションやライヴの音源が次から次へと発掘≠ウれてきました。その40年目にして初めて、親族経営の「公式」レーベルから出るボックスに下積み時代の貴重音源が整理された形で収録されたのは、2010年のリイシュー界の重大ニュースです。何故ジミだけが、これほど価値のある音源を大量に残すことができたのか? その答えを求めて我々は、彼の当時の活動とその衝撃の大きさ、そして40年の発掘史を再検証してみることにしました。
■ ジミが辿った模索と再生の旅(湯浅学)
■ 既に天賦の才能を存分に発揮していたR&B/ソウル期(小出斉)
■ デビュー以前からの活動も含むボックスと各種編集盤のアップ・グレード版がリリース(鳥井賀句)
■ ロンドンで切磋琢磨して作り上げられたジミの音楽(山崎智之)
■ 貴重音源発掘ヒストリー 1971〜2010(大鷹俊一)
■ 歴史的発掘アルバム20セレクション(大鷹俊一)
■ グラフィック・ステーション〜英トラックのオリジナル・アルバム/各国盤/発掘アナログ盤
【特集】 ブルース・スプリングスティーン/闇に吠える街
■ 最新ボックスのDVDと共にボスも登場したトロント国際映画祭リポート(五十嵐正)
■ 『闇に吠える街』3CD+3DVDボックス驚愕の内容(五十嵐正)
【特集】 Tネック時代のアイズレー・ブラザーズ
■ ロック感覚の導入など独自のミクスチャー術が発揮されたスリリングなファンク・サウンド(出田圭)
■ ジミヘン直系ギターでバンドの“売り”となったアーニー・アイズレー(小出斉)
■ Isleys T-Neck Years(小出斉、林剛、平野孝則)
【特集】 コリン・ブランストーン(2)
■ グラフィック・ステーション〜コリン・ブランストーンのレア・アイテム
■ シングル/レア・トラック/ゲスト参加作(若月眞人)
□ ザ・フー『ライヴ・アット・リーズ』
初登場となるライヴ音源を加えさらにスケール・アップした“アルティメット・コレクション”(犬伏功)
□ マイルス・デイヴィス『ビッチズ・ブルー』
ジャズの歴史を変えた傑作中の傑作が、貴重な未発表テイク、ライヴ音源/映像を加え再登場(大村幸則)
□ デイヴィッド・フォスター
インタヴュー〜音楽界の現状は厳しいけど、人は常に音楽を聴きたいと思うものだから方法は見つけられるよ(湯川れい子)
□ エルヴィス・プレスリー
オリジナルからサンプリングした音源をリミックス&再構成して作られた2010年のニュー・アルバム(鈴木喜久雄)
□ オリヴィア・ニュートン・ジョン
インタヴュー〜CDが売れなくなっても時代を代表する名曲は廃れないと思うわ(岡田敏一)
□ SACD〜SHM仕様〜
順調にタイトル数を増やし、海外でも話題沸騰のナチュラルな超高音質ディスク(寺田正典)
□ 頭脳警察
解散ライヴから最新スタジオ・ライヴまで収めた結成40周年記念ボックス『無冠の帝王』(志田歩)
□ 『ローオン歌謡列伝』
関西の芸人たちによる浪曲、歌謡曲などを発売した伝説のレーベルの音源が初復刻(安田謙一)
REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
◆[連載]ビートルズ来日学(宮永正隆)/サンフランシスコ滞在日記(渡辺真也)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/洋楽マン列伝(篠崎弘)/American Rock Lyric Landscape〜ロックの歌詞から見えてくるアメリカの風景(ジョージ・カックル)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/ブラウン管の向こうの音楽職人たち(濱田高志)/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/ジャズ〜ポピュラー・ヴォーカル新作案内(高田敬三)/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)