ルビンシテイン:ピアノ作品集
ピアニストとして高い名声を誇るとともに、交響曲、歌劇から協奏曲を含む数多くのピアノ曲などを書き上げ、人気作曲家として世界中にその名を轟かせたロシア出身の作曲家アントン・ルビンシテイン。このアルバムでは1857年に作曲された『6つの前奏曲とフーガ』と、1867年の『3つの小品』を収録。
『前奏曲とフーガ』は、各々の曲が当時の名奏者や作曲家に捧げられており、曲には彼らの性格がほのめかされています。抒情的な前奏曲に導かれたフーガは、厳格な対位法が用いられていながらも、歌うような旋律が散りばめられたロマンティックさも持ち合わせています。『3つの小品』はサロン風の音楽。「間違った音で」と題された練習曲は、ミス・タッチを思わせる音が面白い作品です。
マーティン・カズンはルビンシテインの『6つの前奏曲と練習曲』で高く評価されたピアニスト。このアルバムでも技巧的なパッセージを弾きこなすとともに、ルビンシテインの美しい旋律を歌い上げています。(輸入元情報)
【収録情報】
ルビンシテイン:
● 自由な形式による6つの前奏曲とフーガ Op.53(1857)
1. 前奏曲 第1番変イ長調(エドゥアール・ラロに)
2. フーガ 第1番変イ長調(エドゥアール・ラロに)
3. 前奏曲 第2番ヘ短調(エドゥアルド・シラスに)
4. フーガ 第2番ヘ短調(エドゥアルド・シラスに)
5. 前奏曲 第3番ホ長調(ハンス・フォン・ビューローに)
6. フーガ 第3番ホ長調(ハンス・フォン・ビューローに)
7. 前奏曲 第4番ロ短調(カミーユ・サン=サーンスに)
8. フーガ 第4番ロ短調(カミーユ・サン=サーンスに)
9. 前奏曲 第5番ト長調(テオドール・キルヒナーに)
10. フーガ 第5番ト長調(テオドール・キルヒナーに)
11. 前奏曲 第6番ハ短調(ゼルマー・バッゲに)
12. フーガ 第6番ハ短調(ゼルマー・バッゲに)
● 3つの小品 Op.71(1867)
1. 夜想曲 変イ長調
2. マズルカ ヘ短調
3. スケルツォ 変ニ長調
● 演奏会用練習曲 ハ長調『間違った音で』(1868)
マーティン・カズン(ピアノ)
録音時期:2022年1月6,7日
録音場所:Trinity Recital Hall, Trinity School, Croydon, UK
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)