ドイツの現代作曲家ペーター・ルジツカの注目作、
『ベンヤミン交響曲』と『エレジー』
ドイツの文芸批評家、哲学者ヴァルター・ベンヤミン[1892-1940]の壮絶な人生を描いたペーター・ルジツカ作曲の『ベンヤミン交響曲』。第二次世界大戦中、ナチスからの逃亡中にピレネーの山中で服毒自殺を遂げたとされてきたベンヤミンですが、近年の研究で暗殺説も浮上しています。ドイツ出身のアメリカ政治哲学者、思想家ハンナ・アーレント[1906-1975]はベンヤミンを「文の人」と呼んでいました。
ルジツカはハンブルク州立歌劇場、ハンブルク・フィルの音楽を務め、ハンブルク音楽演劇大学の教授も務めています。これまで多くの自作自演を録音してきており、現代ドイツを代表する作曲家としても知られています。ベンヤミンの思想と彼の人生を音化したルジツカ。夢と現実が交錯する暗示的な冒頭からはじまり、7つの物語、計10曲で展開されます。
カップリングの『エレジー』はワーグナー作品から着想を得て作曲。こちらもルジツカの才能あふれる作品となっております。(輸入元情報)
【収録情報】
ルジツカ:
1. 独唱、児童合唱とオーケストラのための『ベンヤミン交響曲』
2. エレジー
リニ・ゴング(ソプラノ:1)
トーマス・E・バウアー(バリトン:1)
フランクフルト歌劇場児童合唱団(1)
hr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)
ペーター・ルジツカ(指揮)
録音時期:2019年3月29日(1)、2023年4月17日(2)
録音場所:フランクフルト、hrゼンデザール
録音方式:ステレオ(デジタル)