リムスキー=コルサコフ (1844-1908)

人物・団体ページへ

CD 輸入盤

交響組曲『シェエラザード』、組曲『皇帝サルタンの物語』 ドブロウェン&フィルハーモニア管弦楽団

リムスキー=コルサコフ (1844-1908)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OPK7068
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

初期フィルハーモニア管弦楽団を育てた指揮者達(1)
イサイ・ドブロウェン


第一次大戦で多くの音楽家を失ったイギリスは、第二次大戦では優秀な若手演奏家を軍の音楽隊(オーケストラ)に隔離し守りました。戦後レッグがレコーディングを念頭に設立したフィルハーモニア管弦楽団の主要メンバーに彼らが加わったのは当然で、フィルハーモニアは最初から優秀なオーケストラでした。まだベルリン・フィルやウィーン・フィルが戦後の再建で苦しんでいる頃、1952年の演奏旅行時には世界最高のオーケストラと称えられています。
 当初からEMI(Columbia, HMV)の看板オーケストラであり、モノラル時代も優秀録音が揃っています。モノラル録音にはEMIで未CD化のものも多くありますが、非常に貴重な録音がCD化されたことになります。当シリーズの第1弾はイサイ・ドブロウェン、彼はフーベルマン(OPK2025)やヌヴー(OPK2064)との協奏曲録音でオーパス蔵では馴染みの指揮者です。

「設立早々のフィルハーモニアのレコーディングのレパートリーについて、レッグは主に協奏曲や歌手の伴奏にとどめて、オーケストラ曲は限定していた。1940年代後半にはまだ、ウィーン・フィルを一流指揮者の指揮で使うことができたためもあるが、アンサンブルを熟成させる必要も感じていたのだろう。わずかな交響曲は、オーケストラを教育する力を持つ、有能かつ有望な指揮者のもとでのみ録音させたと、のちに回想している。だから、そのフィルハーモニア最初の交響曲録音の指揮者に選ばれたのがドブロウェンだったという事実は、レッグがこの指揮者に何を期待していたかを、雄弁に物語っている。ベートーヴェンの協奏曲に続いて1946年6月に録音された、チャイコフスキーの交響曲第4番がそれである。続いてベートーヴェンの第5番(未発売)とハイドンの『ロンドン』、さらに2か月後にはヌヴーとの有名なブラームスの協奏曲と、ショーソンの詩曲が録音された。フィルハーモニアの録音セッションには1948年にカラヤンが登場、翌年にはフルトヴェングラーとベームも加わる。約50人の二管編成のオーケストラからフル編成の交響楽団に発展したフィルハーモニアは、デッカに奪われるウィーン・フィルに代って、レッグの最重要の録音オーケストラとなることになる。その下地を築いたオーケストラ・トレーナー陣が、ガリエラやクレツキ、そしてドブロウェンだったのだ。このCDに含まれているリムスキー=コルサコフの2曲は、フィルハーモニアとの生前最後の録音であると同時に、ボリス・クリストフを外題役にフランス国立放送管弦楽団を指揮して録音した『ボリス・ゴドゥノフ』(1952年7月録音)とともに、ドブロウェンの代表作とされるものである。セッションは、『皇帝サルタンの物語』が1952年12月6日にキングズウェイ・ホールにて、続いて『シェエラザード』が17、18、21日と翌1953年1月5日にアビー・ロード・スタジオで行なわれた。どっしりした響きの安定感、初期フィルハーモニアならではの管と弦の名人たちの独奏(ヴァイオリンはコンサートマスターのマヌーグ・パリキアンだろう)を引きたてつつ、骨太の迫力を持つ音楽をつくりあげる手腕は、なまなかなものではない。」 山崎浩太郎〜ライナーノーツより(OPUS蔵)

【収録情報】
リムスキー=コルサコフ:
・交響組曲『シェエラザード』 Op.35
・組曲『皇帝サルタンの物語』 Op.57
 第1曲:王の戦場への旅立ちと別れ(行進曲)
 第2曲:海原を漂う妃と王子
 第3曲:3つの奇蹟

 マヌーグ・パリキアン(ヴァイオリン・ソロ:Op.35)
 フィルハーモニア管弦楽団
 イサイ・ドブロウェン(指揮)

 録音時期:1952年12月〜1953年1月
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール アビー・ロード・スタジオ
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:UK-Columbia LP

 ディスクは国内プレスとなります。

内容詳細

旧ソ連のゴーリキーに生まれたドブロウェン。第二次大戦後に設立されたフィルハーモニア管を超一級オケに鍛え上げた功労者だ。たっぷりと旋律を歌わせながらメリハリを利かせた指揮ぶり。彼が最晩年に録音した代表作だ。Vn.ソロも優しい。決して通俗的にならない格調の高さ。これはお宝音源だ。(長)(CDジャーナル データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
イサイ・ドブロウェンのリムスキー=コルサ...

投稿日:2015/12/15 (火)

イサイ・ドブロウェンのリムスキー=コルサコフの管弦楽曲を収録したCD。 何れも最晩年の1952年に録音された音源で、ドブロウェンの代表的音源の1つ。 現在出ているドブロウェンの音源は伴奏物が中心で、これは珍しいドブロウェンの単独の音源で、CDをかけてみて驚くのが、フィルハーモニア管弦楽団からまるでロシアのオケのような、骨太なサウンドを引き出しています。 そして全編にわたって、劇的なシェエラザード(難破のシーンの表現力は凄い)は、この曲の数ある名演奏に並ぶ物だと思う。 また、フィルハーモニア管弦楽団の各奏者の技術の高さ、音色の美しさは、見事な物。 弦楽のアンサンブルの高さは、シェエラザードは勿論の事、サルタンの行進曲等でも存分に味わえる。 サルタンは知らないが、シェエラザードに関しては過去に復刻されているようで、このオーパス盤は年代を考えれば良好で聴きやすい復刻ではないかと思う。

レインボー さん | 不明 | 不明

2

リムスキー=コルサコフ (1844-1908)に関連するトピックス

管弦楽曲 に関連する商品情報

おすすめの商品