師プレトニョフへの尊敬を込めたチョチエヴァの協奏曲集
1985年モスクワ生まれのピアニスト、ズラータ・チョチエヴァはこれまで10枚ほどのディスクをリリースしていますが、協奏曲に初挑戦しました。いずれも高度な技巧が要求されるロシア作品です。
チョチエヴァは12歳からプレトニョフに師事していましたが、14歳の時に師の指揮でリムスキー=コルサコフの協奏曲を弾き大成功を収めました。このアルバムでも、その思い出の自信作を披露。切れ味のよい指さばきで説得力あふれる演奏を聴かせてくれます。
カップリングはリムスキー=コルサコフと師弟関係にあるプロコフィエフの難曲第2番。さらにツファスマンのジャズ組曲が大歓迎。アレクサンドル・ツファスマン[1906-1971] はブルーメンフェルト門下のピアニストでソ連ジャズの創始者。ショスタコーヴィチも認めた才能の持ち主で、カプースチンを先取りしたような超絶技巧系ジャズが新鮮です。
リムスキー=コルサコフ作品とプロコフィエフ作品がちょうど30年、プロコフィエフ作品とツファスマン作品が32年間隔で作られていること、ツファスマン作品はプレトニョフが愛奏していることなど、師弟・世代を意識した内容となっています。(輸入元情報)
【収録情報】
● リムスキー=コルサコフ:ピアノ協奏曲嬰ハ短調Op.30
● プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.16
● ツファスマン:ジャズ組曲
ズラータ・チョチエヴァ(ピアノ)
BBCスコティッシュ交響楽団
カール=ハインツ・シュテフェンス(指揮)
録音時期:2024年1月9-11日
録音場所:スコットランド、グラスゴー、シティ・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル)