シンギング・イン・タン
リザ・リムは中国系オーストラリア人の作曲家。彼女はアジアの儀式文化、アボリジニの芸術に関心を持っており、非西洋音楽と西洋前衛音楽を融合するスタンスを取っています。彼女の作品はアルディッティ四重奏団、BBC響などによって度々取り上げられています。
彼女の作品は自分の出自でもあるアジアの儀式文化に影響を受けているとはいえ、その作品は非常に前衛的、実験的で時にパンク・ロックを思わせる大音響、ノイズに溢れています。このアルバムには3つのオペラと1つの声楽作品が収められており、いずれも非常に攻撃的、野心的な内容。中国の京劇に通じるような極彩色といかがわしさが渾然一体となったシアター・ピースであるといえるでしょう。(輸入元情報)
【収録情報】
リザ・リム:1993年から2008年までのオペラと声楽作品
Disc1
● オペラ『オレステア』(1993)
ジュリー・エドワードソン(メゾ・ソプラノ)
デボラ・ケイサー(メゾ・ソプラノ、チェロ)
タイロン・ランドー(テノール)、他
エリジョン・アンサンブル
サンドロ・ゴルリ(指揮)
録音:1993年5月31日〜6月1日、メルボルン
Disc2
● オペラ『チャンO、月へ飛ぶ』(2000)
デボラ・ケイサー(ソプラノ)
エリジョン・アンサンブル
サイモン・ヒューイット(指揮)
録音:2003年7月20日、ブリスベン(ライヴ)
● 母国語(2005)〜ソプラノと15楽器のための
ピーア・コムシ(ソプラノ)
エリジョン・アンサンブル
ジャン・ドロワイエ(指揮)
録音:2006年6月11日、シドニー(ライヴ)
Disc3
● オペラ『ナヴィゲーター』(2008)
オマール・エブラヒム(バリトン)
フィリップ・ラーソン(バス)
アンドルー・ワッツ(カウンターテナー)、他
エリジョン・アンサンブル
マヌエル・ナウリ(指揮)
録音:2008年7月29日、ブリスベン