世にも危険な医療の世界史

リディア・ケイン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163910178
ISBN 10 : 4163910174
フォーマット
出版社
発行年月
2019年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
432p;20

内容詳細

生まれる時代が違ったら、あなたも受けていたかもしれない―。科学を知らない人類が試みた、ぞっとする医療の数々!

目次 : 第1部 元素(水銀―始皇帝に愛された秘薬/ アンチモン―嘔吐で強制デトックス ほか)/ 第2部 植物と土(アヘン―子どもの夜泣きはこれで解決/ ストリキニーネ―ヒトラーの常備薬 ほか)/ 第3部 器具(瀉血―モーツァルトは2リットル抜かれた/ ロボトミー―史上最悪のノーベル賞 ほか)/ 第4部 動物(ヒル―300本の歯で臓器をガブリ/ 食人―剣闘士の生レバー ほか)/ 第5部 神秘的な力(電気―内臓を刺激する感電風呂/ 動物磁気―詐欺医師が放ったハンドパワー ほか)

【著者紹介】
リディア・ケイン : 内科医。コロンビア大学とニューヨーク大学医学部を卒業後、ニューヨークのベルビュー病院でレジデントとして勤務。小説家としての一面もあり

ネイト・ピーダーセン : フリージャーナリスト。オレゴン州ベンドにあるデシューツ公立図書館などで司書として勤務。また、太平洋北西部地域の歴史について講演をするなど、歴史家としても活躍している。現在は主に「ガーディアン」紙などに寄稿している

福井久美子 : 英グラスゴー大学大学院英文学専攻修士課程修了。英会話講師、社内翻訳者を経て、フリーランス翻訳者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    あとがきによると原書のタイトルは「インチキ療法ー最悪の治療法の歴史」こちらのタイトルのほうがいいと思った。詐欺のような療法もあれば医師が実験的に行った手術や治療も含まれる。放射線元素が溶け込んだ水を毎日飲んだり、水銀やヒ素を治療に使ったり、ロボトミー手術、瀉血、浣腸、麻酔etcこんな時代に生まれてこなくて幸いだ。しかしテレビや雑誌では怪しげな健康食品や健康・美容器具が宣伝され高額な値段で売られている。これから100年200年経った時にそのころの人たちは大笑いしているかもしれない。医療に完璧はないのだね。

  • hit4papa さん

    帯にあるとおり、「かつて人類の”常識”だった残念な医学」の数々を掲載したものです。医学シロウトの自分でもトンデモ医療行為と分かるのですが、金儲けの為の明らかなインチキだけでなく、当時の常識で正当な処置として普及していたものもあります。本書を読むと、著名な知識人たちすらが傾倒していたアブナイ医療には、大いに驚かされます。そして、それほど、大昔の出来事ではないという事実に、薄ら寒さすら感じさせます。なぜなら、現在、当たり前の医療行為が、未来では危険なものとして位置付けられるかもしれないのですから。

  • R さん

    薬物や器具、理論療法等々、現在に至るまで様々に行われてきた医療行為の数々を記した本でした。今思うと拷問としか思えない内容が山ほど出てくるけども、当時はいたって真剣で、また、それしかすがるものがなかった、あるいは、信じることで違う効果が出たんじゃないかとか、医療とは何か考えさせられる内容でした。現在も、筋トレやダイエットなんかで、系譜は続いているのかもしれない。ともあれ、医者にかからないのが一番だ。

  • キムチ27 さん

    面白すぎるんだが、何せぶ厚い。らすとはあくびしまくりで。刺激にダレたのか。巻末で【人間の身体はすべてが解明されたわけじゃなく、あらゆる病に対しての確たる治療法がない→そこにインチキ療法が付け入る隙あり】結論はそうだ。太古からさほどの変化がない我々。賢げな現代最先端技術もいつかはトンデモ療法と紹介されるかも。終いに 【厄介な症状に苦しむあまり、必死さが極まり、人間の善良な面と醜悪面が出るのでは❣】などのエスプリ、ウイットに満ちた締め方のコメントの方に面白味が移った。

  • とくけんちょ さん

    非常に読みやすい。ユーモアも交えながら、いろいろな治療法を紹介していく。中には全く笑えない治療法もあるが、健康や性などに対する人間の飽くなき探究心ってものはとんでもないエネルギーだと思う。現在の治療についても、将来的にトンデモ本になるのかも。体からどうにかして毒素を出す、血を抜く、膿、体液、便など、わからなくもない。今でもデトックスってのがあるぐらいだから。失敗の繰り返しで今の医療があることを改めて感じさせられた。

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リディア・ケイン

内科医。コロンビア大学とニューヨーク大学医学部を卒業後、ニューヨークのベルビュー病院でレジデントとして勤務。小説家としても多数の著書がある

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