CD 輸入盤

オルガン作品全集、オルガンとピアノのための作品集 ヴェルネ、カバッソ(6CD)

リスト(1811-1886)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
LIDI0104280
組み枚数
:
6
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


リスト:オルガン作品全集(6CD)
オリヴィエ・ヴェルネ(オルガン)
ピアノとオルガンによる大迫力の交響詩集も収録!


フランツ・リストは超絶技巧ピアニストでしたが、オルガンも得意としており、オルガンならではの大音量と幅広い音色を活かせる壮麗な音楽からひっそりと瞑想的な音楽までさまざまな作品を作曲・編曲していました。
 フランスのオルガニスト、オリヴィエ・ヴェルネは高度な技巧の持ち主。大迫力作品から静かで内省的な作品まで見事なコントロールで聴かせます。
 ヴェルネがフランスのリジア・ディジタル・レーベルに録音した「リスト:オルガン作品全集」シリーズは、もともと3巻でリリースされ、ほどなく5枚組のセットにまとめられていたものです。
 そして2011年には、全集よりも前にリリースされていた「ピアノ&オルガン作品集」を加えて6枚組ボックスとし、今回のアニヴァーサリー・シリーズでは、そのセットの外装を一新、お買得価格として再発売することとなりました。

【ピアノ vs オルガン】
このセットで異彩を放つのは、Disc6に収録されたピアノとオルガンで演奏される4つの交響詩です。
 これはリストが2台ピアノ用に編曲したヴァージョンに基づいてレコーディングしたもので、『マゼッパ』での打ちつけるような和音の洪水など興奮ものの素晴らしさ。有名な『レ・プレリュード』も見事な仕上がりで、圧倒的な高揚感がたまりません。共演の腕の立つピアニスト、ローラン・カバッソはストラスブールを拠点に活躍するフランス人。
 レコーディングに使用したフランス西部、アンジェにある聖モーリス大聖堂の音響を捉え切った録音は非常に優秀で、カヴァイエ=コル製作の銘器とスタインウェイの響きを間接音の除去なしに超リアルに伝えます。
 なお、『オルフェウス』については、Disc1にオルガンだけのヴァージョンも入っているので比較してみるのも面白そうです。

【リストのオルガン曲】
リストのオルガン曲は、その時代に有名だった曲を素材にした作品や、自作をオルガン用にアレンジしたものが多く、最初からオリジナルのオルガン曲として書かれたものより、そうした作品の方が演奏効果の上がる傾向が強いのが特徴ともなっています。
 Disc2の『タンホイザー』の巡礼の合唱の盛り上がりなどすごいものがありますし、その次に始まる静かなアヴェ・マリアも印象的です。リストはアヴェ・マリアをいくつも書いていますが、このアヴェ・マリアは、ルネッサンスの作曲家アルカデルトが書いた旋律をもとに19世紀半ばに発表された作品を素材にしたもので、サン=サーンスの『オルガン付』のフィナーレや「8時だよ全員集合」の少年少女合唱隊のオルガンのメロディでもおなじみの旋律があらわれます。
 そしてその次に演奏されるのが、リストの長女の死をきっかけに書いたといわれる『バッハのカンタータ第12番「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」とロ短調ミサ曲の「十字架につけられ」の通奏低音による変奏曲』で、通常はピアノで演奏される作品ですが、オルガンだと低音の迫力、色彩的なストップの使用によってさらに神秘的に聴くことができます。
 おなじみの旋律が展開される『コラール「われらが神はかたき砦」による教会祝典序曲』は、オットー・ニコライの書いたオーケストラための祝典序曲を編曲した壮麗な作品で、対照的にリスト最後の年に編曲されたモーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスでは静謐な美しさが心地よいなど、編曲ものや素材展開ものは親しみやすいものが多いようです。ショパンの前奏曲の沈んだ美、マイヤベーア『預言者』での強烈なパワーなども素晴らしい聴きものとなっており、渋めなオリジナル作品とあわせて、幅広い傾向の作品を楽しむことができます。
 ヴァルカーやオーベルタン、リッケンバッハといったオルガンの銘器を用い、壮大な起伏と神秘的な美しさの両立を実現したヴェルネの演奏は高く評価され、ディアパゾン・ドール賞や、ル・モンド・ド・ラ・ミュジクのショック賞などフランスで最高の賞を獲得してもいました。(HMV)

【収録情報】
Disc1
リスト作曲、編曲:
● ショパン:前奏曲op.28-9 [1:32]
● ショパン:前奏曲op.28-4 [1:43]
● コラール『アド・ノス、アド・サルタレム・ムンダム』〜マイヤベーア『預言者』より [28:19]
● コンソレイションIV(変ニ長調) [3:14]
● コンソレイションV(ホ長調) [2:34]
● コンソレイションVI(嬰ハ短調) [2:10]
● コラール『われらが神はかたき砦』による教会祝典序曲 [8:57]
● アヴェ・マリアI [7:49]
● 交響詩『オルフェウス』 [11:34]

Disc2
● バッハの名による前奏曲とフーガ [12:08]
● ダンテ交響曲より、導入部、フーガ、マニフィカト [13:54]
● アンダンテ・レリジオーソ [4:11]
● バッハ:深き淵より、われ汝に呼ばわる(BWV 38) [4:49]
● バッハ:カンタータ『わが心に憂い多かりき』(BWV 21)による導入部とフーガ [4:31]
● ワーグナー:巡礼の合唱『ふるさとよ、また見る野山』 [6:18]
● アルカデルトのアヴェ・マリア [5:27]
● バッハのカンタータ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」とロ短調ミサ曲の「十字架につけられ」の通奏低音による変奏曲 S180/R24 [14:57]

Disc3
● システィーナ礼拝堂への祈り [13:55]
● 法王の讃歌 [4:02]
● スラヴィモ・ スラヴノ・スラヴェニ [2:02]
● 連祷『われらのために祈りたまえ』 [7:21]
● バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタよりアダージョ [3:11]
● オルランド・ディ・ラッソ:レジーナ・チェリ [2:27]
● ワイマールの民謡 [3:44]
● 聖エリーザベトの伝説より序曲 [8:37]
● オラトリオ『キリスト』から『汝はペテロなり』 [5:44]
● めでたし、海の星 [4:27]
● アヴェ・マリアII [2:26]
● 死者たち [8:35]

Disc4
● オッフェルトリウム〜ハンガリー戴冠式ミサより [3:59]
● ハンガリーの神 [3:52]
● サルヴェ・レジーナ [4:53]
● クリスマス・ツリーより第1〜4曲 [13:15]
● 夕べの鐘、守護天使への祈り [6:02]
● ヴェルディ:アニュス・デイ(レクィエムより) [4:43]
● 諦め [1:17]
● 祈り [2:07]
● ロザリオより第1〜3曲 [5:00]
● オルガン・ミサ曲 [17:00]

Disc5
● 聖フランチェスコ [3:58]
● アヴェ・マリアIV [2:06]
● リヒャルト・ワーグナーの墓に [2:35]
● レクィエム [13:05]
● コラール『いざ、みな神に感謝せよ』 [5:18]
● 婚礼 [8:39]
● おお聖なる晩餐 [5:22]
● 主の家に我らは進み行く [3:50]
● 入祭唱 [3:56]
● モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス [2:29]

Disc6
● マゼッパ [15:25]
● レ・プレリュード [16:07]
● オルフェウス [12:14]
● プロメテウス [13:42]

 オリヴィエ・ヴェルネ(オルガン)
 ローラン・カバッソ(ピアノ:Disc6)

 録音時期:2000年12月16-18日、2002年6月20-22日、2003年10月12-15日、1998年6月(Disc6)
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

【オリヴィエ・ヴェルネ・コレクション】
フランスのヴィシー生まれのオルガニスト、オリヴィエ・ヴェルネは、マリー=クレール・アラン、ミシェル・シャピュイら名だたるオルガニストのもとで学び、今やフランスを代表するオルガニストの一人に数えられる存在。
 ヴェルネはバッハを中心とするバロック時代の作品から現代作品まで膨大なレパートリーを持ち、これまでに85枚以上のアルバムを制作、高い評価を得てきました。
 当シリーズは2014年9月30日に50歳を迎えたことを記念して、ヴェルネ自身がセレクトした厳選タイトルを、紙スリーヴ・ケース入りの統一仕様で発売するものです。モーツァルト、リスト、カロル、ギルマンなどオルガン作品の最重要レパートリーをおさえたラインナップとなっています。

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

リスト(1811-1886)に関連するトピックス

器楽曲 に関連する商品情報

おすすめの商品