ハンヌ・リントゥ/ラルヒャー:交響曲第2番『慰霊碑』
オーストリアの作曲家トーマス・ラルヒャーの作品集。2015年から16年に作曲された『交響曲第2番』はオーストリア国立銀行の設立200年記念の委嘱作で、2016年にセミヨン・ビシュコフが指揮するウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって初演されました。シリア紛争から逃れるため、地中海を渡る途中で命を落とした数多くの難民を悼み『慰霊碑』とタイトルを与えられたこの作品は、もともとオーケストラのための協奏曲として構想されており、現代的な佇まいの中に強烈な感情表現が噴出する見事な作品に仕上がっています。
『失われた夜』はオーストリアの女性詩人インゲボルク・バッハマンのテキストに基づく連作歌曲。詩の持つほの暗い雰囲気を丁寧に表現したラルヒャーの音楽は、瞑想的かつ夢幻的。聴き手を非現実的な世界へといざないます。(輸入元情報)
【収録情報】
ラルヒャー:
1. 交響曲第2番『慰霊碑』(2015-16)
2. 連作歌曲『失われた夜』〜バリトンとオーケストラのための(2008)
全てを失った
壁のことを知っているイングマール・ベルイマンに
正しさに/追悼
失われた夜/愛の終わり
私たちが引き離されぬように死ぬ方法
アンドレ・シュエン(バリトン:2)
フィンランド放送交響楽団
ハンヌ・リントゥ(指揮)
録音時期:2019年1月(1)、2021年5月(2)
録音場所:フィンランド、ヘルシンキ・ミュージック・センター
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ:1、セッション:2)
世界初録音(1)