TACTUS創立25周年記念特別限定盤
ヨンメッリとナポリ楽派の作曲家たち
「ピッチンニ派」、「グルック派」の論争に巻き込まれながらもイタリア、フランス両国のオペラ界で中心的な役割を果たしたニコロ・ヴィート・ピッチンニ[1728-1800]。イタリアのオペラ改革で重要な役割を担いディッタースドルフ、ヴァーゲンザイルに大きな影響を与えたオペラ、宗教音楽の作曲家ヨンメッリ。ナポリ王国王立礼拝堂のヴァイオリニストをつとめ作曲家としても18世紀初頭南イタリアにおける協奏曲と交響曲の発展に尽力したニコラ・フィオレンツァ[c.1700-1764]。ピッチンニの勧めでナポリに学びイタリア、フランスで活躍したアレッシオ・プラーティ[1750-1788]。当時のナポリで劇場音楽、教会音楽の主要作曲家として位置付けられていたレオナルド・レオ[1694-1744]。
18世紀ナポリで重要な役割を果たしながらも、歴史の陰に隠れてきた5人の音楽家たちの貴重な作品集。全曲世界初録音となったものです。
【収録情報】
・ピッチンニ:歌劇『からかわれた狡猾な女』からのシンフォニア
・ヨンメッリ:ピアノと管弦楽のための協奏曲ニ長調
・フィオレンツァ:ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲ハ長調
・フィオレンツァ:シンフォニア ニ長調
・プラーティ:ピアノと弦楽合奏のための協奏曲イ長調
・レオ:歌劇『アンドロマカ』からのシンフォニア
アントネッラ・クリスティアーノ(ピアノ)
マルコ・ロリアーノ(ヴァイオリン)
オーケストラ・ソリスティ・パルテノペイ
イヴァノ・カイアッツァ(指揮)
【TACTUS創立25周年記念特別限定盤】
1986年にイタリアのボローニャでセラフィノ・ロッシ[1927-2009]によって設立されたイタリアのレーベル「TACTUS(タクトゥス)」。知られざるイタリア・ルネサンス、バロックの作曲家の紹介、近現代のイタリア音楽など幅広いレパートリーを世に送り出してきた「TACTUS」の創立25周年記念リリースは、膨大なカタログの中から選りすぐられた25タイトルのスペシャル・エディション。
創立者セラフィノから二代目となるジャン・エンツォ・ロッシに受け継がれ、発展を続ける「TACTUS」のアニヴァーサリー・リリースです。期間限定発売となります。
【Tactusレーベルについて】
1986年にイタリアのボローニャでセラフィノ・ロッシによって設立された「Tactus(タクトゥス)」は、イタリアのクラシック音楽を専門とするハイ・クオリティなインディペンデント・レーベルです。
およそ500におよぶカタログは11世紀のグレゴリオ聖歌からルネッサンス、バロック、ロマン派、そして21世紀の現代音楽にいたるまで幅広くイタリアの音楽が集められ、主にイタリアのアーティストによって演奏されてきました。優れたパフォーマー、技術者、および音楽学者との継続的な協力によって、「Tactus」は毎年約20の新譜を発表しており、忘れ去られていたイタリア音楽のレパートリーを発掘し続けています。演奏者には、ガッティやパンドルフォ、ジーニ、アレッサンドリーニなどイタリアを代表する名手のほか、イタリアの若手演奏家も積極的に起用し、美しく素晴らしきイタリア音楽を世界に拡げ続けています。