CD Import

Sym.25.26.28, 35, 36, 38, 39, 40, 41: Harnoncourt / Concertgebouw.o

Mozart (1756-1791)

User Review :4.0
(6)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
5046 68288
Number of Discs
:
4
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Limited (Price),Import

Product Description

冷めやらぬ衝撃! アーノンクール/モーツァルト:交響曲集(4CD)

 時代考証派の鬼才と名門オーケストラの顔合わせが斬新なインパクトを与えた一連のモーツァルト録音から、交響曲9曲を4枚のCDに収めた徳用ボックス。

 1970年代の後半からにわかに話題を集めはじめ、既存の音楽観を大きく揺さぶった時代考証演奏の担い手たちの中でも、その痛烈な言動も含めてもっとも台頭した指揮者がこのニコラウス・アーノンクール。「モーツァルトは“癒しの音楽家”などではけしてない」「近代の演奏様式はモーツァルトの劇的な側面をあまりに無視してきた」等々、学識を背景としたこれら既成概念に対する異議申し立てともいうべき発言を、世界の音楽ファンがまだ戦々恐々と見守っていたその頃、世界屈指の伝統を誇る名門中の名門、コンセルトヘボウ管弦楽団との組み合わせで次々とリリースされたこのモーツァルト・シリーズは、世に少なからぬ驚きを与えたものでした。

 そんな発売当初のインパクトは、今日でも少しも失われていないと言えるでしょう。己が主張を激しく突きつけてくるようなアグレッシヴな苛烈さは当時のアーノンクールなればこそで、この挑戦的とさえ言いたくなる果敢な姿勢は後の再録音にはない魅力といえます。

 コンセルトヘボウ管の、いつものふくよかなサウンドをかなぐり捨てた積極性も特筆すべきところ。普段とは勝手の違う指揮者のアプローチにも十全に対応した広大な表現能力には驚かされますが、そこにはむしろ新しい時代の潮流を呑み込み、血肉とすることで生き延びようとでもいうような、海千山千の名門ならではの貪欲な意地さえもかいま見える気さえします。

 指揮者とオーケストラとの、そんな鍔迫り合いとでも形容すべき競演が、このレコーディングの魅力と言えるのではないでしょうか。とりわけ2つのト短調交響曲、第25番と第40番の壮烈演奏は容易には忘れ難いところです。


アーノンクール&コンセルトヘボウ/モーツァルト:交響曲集(4CD)

・交響曲第25番 ト短調 K.183
・交響曲第26番 変ホ長調 K.184
・交響曲第28番 ハ長調 K.200
・交響曲第35番 ニ長調 K.385『ハフナー』
・交響曲第36番 ハ長調 K.425『リンツ』 
・交響曲第38番 ニ長調 K.504『プラハ』
・交響曲第39番 変ホ長調 K.543
・交響曲第40番 ト短調 K.550 
・交響曲第41番 ハ長調 K.551『ジュピター』

 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 ニコラウス・アーノンクール(指揮)
 
 録音:1980-1988年[デジタル]

Customer Reviews

Read all customer reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
2
★
★
★
★
☆
 
3
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
ニューイヤーコンサートで彼のすばらしさを...

投稿日:2014/12/24 (水)

ニューイヤーコンサートで彼のすばらしさを認識した。マタイ、カンタータ等、少し聴いたが、ニューイヤーとは少し異なる表現で、それ以来聴かずに過ごして来た。久しぶりに聴いたベートーヴェンSYN4番に感動し、さらに聴き進め、モーツァルトに至った。同じ勢いが感じられ、曲の魅了をえぐり出すような演奏であった。

segovia さん | 愛知県 | 不明

3
★
★
★
★
★
アーノンクールは後にヨーロッパ室内管との...

投稿日:2011/10/21 (金)

アーノンクールは後にヨーロッパ室内管との再録音も一部の交響曲は残している。しかし、モーツァルトが後期3大交響曲を残して亡くなったあとに、ベートーヴェンが交響曲作曲家として名声を得ているばかりでなく、現代のモダン・オーケストラがベートヴェンの交響曲の編成を大きくしているのに対して、モーツァルトは作曲された当時の編成にやたら近づきすぎて、ピリオド・オーケストラが現在は隆盛を極めているのは、尋常なクラシック音楽界とは到底思えない。(最も、ピリオド・オーケストラが活躍できるのは、どう長く見積もっても21世紀中だけだろう!!!!!!!!!)モダン・オーケストラは常にその時代の中心であり、ピリオド・オーケストラにとって代られることは、絶対にあり得ない。前置きが長くなってしまったが、そういう意味でアーノンクールがモーツァルトの後期交響曲をコンセルトヘボウ管を指揮して、ベートーヴェンのように音楽に情熱と迫力を注ぎ込み、反復を行ったこのCDは、例えば、モーツァルトの交響曲第41番が何故今でも「ジュピター(ゼウス)」と呼ばれるのかという疑問を完全に払しょくして余りある。アーノンクール/コンセルトヘボウ管によるモーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」の演奏を聴いて、(私はそれまで全ての交響曲の中で、ベートヴェンの交響曲第3番「英雄」が最も素晴らしい交響曲だと考えていた。『第9番「合唱付き」ではない』)モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」は、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」に勝るとも劣らない交響曲だという確信を得ることが出来た。この領域まで達することが出来たのは、この時期のアーノンクールだけであり、アーノンクール自身、ヨーロッパ室内管との録音では迫力のない穏やかな演奏に終始している。ベートーヴェンのモダン・オーケストラによる演奏の視点から見たモーツァルトの交響曲演奏というものに興味・関心がある方は、(モーツァルトの父レオポルドに宛てた手紙の通り、モーツァルトがウィーンで活躍を始める以前からウィーンには、8ていのコントラバスで演奏しているオーケストラが存在していたことを考慮すれば、モーツァルトの交響曲を大編成のオーケストラで演奏することは、現代のベートーヴェンの交響曲演奏が大編成で当たり前のように演奏されている状況から考えても、なんらおかしいとは全く思わない)ぜひ購入して聴かれることをお勧めする。時代を超えて聴き続けられる演奏とは、正にこのCDに収められている演奏そのものなのだ。 

カラヤン英雄 さん | 岩手県 | 不明

2
★
★
★
★
☆
この曲集が録音された80年代,次々にリリー...

投稿日:2008/10/11 (土)

この曲集が録音された80年代,次々にリリースされるアルノンクール&コンセルトヘボウのモーツァルトを,毎回本当にワクワクしながら聴きました。特にLPレコード1枚両面にたっぷりとカッティングされた『プラハ』は,演奏・録音ともに圧巻。40番の第1楽章展開部のホルンの強奏はまさに吠えるようで,しばらくは他の演奏が生ぬるく感じられたほど。このCDからは,独テルデック社のDMM(Direct Metal Mastering)盤で聴ける,音の厚みや芯の強さ,豊かなホール感が十分に感じられない。こうなると手元のDMM盤がますます貴重に感じられます。

Portia さん | 東京都 | 不明

5

Symphonies Items Information

Recommend Items