6声7声、2つのMagnificatの入った完全版。この曲が好きで何種類か聴いてきたが仏EratoのLP盤で聞くこの演奏が最高との思いは変わらない。CDの音が気になっていたが、原盤に聴かれた清澄な透明感、陰影の深さがそれなりに出ていてこの演奏の価値を損なっていない。低域処理がもう少しスムースだとLP盤の出番がなくなるように思える。

マドリガーレ集が主に声楽主体で作られているのに対して、こちらは声楽と器楽との拮抗関係が重視されており、面白さがある。彼が新しい時代への幕開けを準備したのだということが実感できる。”Vespro”に結実する作曲技法の歩みを見るようで楽しめる。音は、ドイツ盤固有？の低域処理の難点(中低域強調)分減点。

ああ、収録曲のもう少し詳しいデータが欲しい。特にコンソート・オブ・ミュージックは第何集の録音を収録しているんだろうか？HMVさん、そこらへんよろしくお願いします。

良い演奏ですね。無難な感じが少し不満ですけど。「「安かろう悪かろう」は通用しない。」確かにそうですね。廉価が増えて逆に良い演奏を探す「気概」が必要な時代かも。

同曲にはガーディナーの名盤があるが、それに勝るとも劣らない出来栄えである。しかも安い値段で購入できる贅沢。買って損は絶対にしません。

廉価盤という制約のなかでこの収録内容と美しい装丁は大変立派。収録年と場所もちゃんと記載している。今日に至っては以前のような「安かろう悪かろう」は通用しない。音楽愛好家にとって幸せな時代の到来を素直に喜びたい。

クオリティは非常に高いです。ただ紹介には書いてないですが、何度か音を下げている曲があります（学術的にはこれが正しいのですが）。また、それによるこの曲本来の持つきらびやかさが落ちるのを防ぐため、他の曲のピッチをあげています。前者により闊達さが損なわれ、後者により、テノールとソプラノが高音域で大苦戦。雅明氏の学術的な態度が裏目に出てしまった感のある一枚です。ちょっと厳しいかな。すいません。

このジャンルに詳しくないのですが、リーズナブルな値段に惹かれて思い切って買ってみました。結論は、大正解でした。読書のＢＧＭとして愛聴しています。シンプルでありながら、音楽の喜びを感じさせるところが気に入っています。

絶対にお買い得．曲良し，演奏良し．レギュラー盤でも十分通用します．

本当は１００点にしたい内容． 曲良し，演奏良し，文句なし！！