モンサルバーチェの民族的かつ壮大な音楽を堪能できる1枚
世界的ヴァイオリニスト、バートン・パインの卓越したソロにも注目のおすすめ盤
スペイン出身の現代作曲家、『黒人の歌』を始め、モンサルバーチェの珠玉の作品を収録した1枚。モンサルバーチェはカタルーニャ民謡を基調した強い民族色のある作品で知られ、器楽曲だけでなく映画音楽やバレエ音楽など幅広いジャンルで作品を残した作曲家です。
今回収録された曲は、どれもモンサルバーチェならではの壮大なオーケストレーションと民族的なリズム・装飾が大きな魅力。『ポエマ・コンチェルタンテ』では世界的ヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パインの妖艶かつ甘美なソロの音色を堪能できます。モンサルバーチェの代表作ともいわれる『黒人の歌』を歌うのはスロヴァキアを代表するメッゾのドゥショニョヴァー。ドゥショニョヴァーと指揮者アントゥネスは以前もスペイン作曲家トゥリーナの歌曲集で共演しており、スペインものに定評があるタッグといえましょう。ラストに収録された『ピアノ小協奏曲』は壮大な第1、第3楽章と叙情的な第2楽章の対比が美しい作品です。現代音楽演奏に定評のあるピアニスト、ジェニー・リンのソロにも注目。民族色の強い作品が好きな方はもちろん、ラヴェルやガーシュインが好きな方にもおすすめの1枚です。(キングインターナショナル)
【収録情報】
モンサルバーチェ:
・ポエマ・コンチェルタンテ
・黒人の歌(全5曲)
1. ピアノの中のキューバ
2. ハバネラの調べで
3. 短刀が自慢の伊達男
4. 黒人の子守歌
5. 黒人の歌
・協奏的舞曲より『ア・ラ・エスパニョーラ』
・ピアノ小協奏曲
ルチア・ドゥショニョヴァー(メゾ・ソプラノ)
レイチェル・バートン・パイン(ヴァイオリン)
ジェニー・リン(ピアノ)
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー
セルソ・アントゥネス(指揮)
録音時期:2011年5月30日-6月3日
録音場所:NDRハノーファーホール
録音方式:デジタル