ギター協奏曲集第１集　ペペ・ロメロ、ビンセント・コベス、Ｍ．コベス＆マラガ・フィル

モレノ・トローバ：ギター協奏曲集　第１集

最近、優れたギタリストの妙技によって、このスペインの作曲家モレノ・トローバの名前も広く知られるようになりましたが、まだまだ未知の部分が多く、このアルバムに収録されている『フラメンコ協奏曲』などは、なぜ今までこんなにステキな作品が録音されていなかったのだろう？　と首をひねってしまう方も多いのではないでしょうか。それほどまでにこの曲、素晴らしいのです。もちろん、ここで完璧なギターを奏でているのは名手ペペ・ロメロ。まさに神がかり的な演奏が繰り広げられています。
　指揮者としても高い才能を持っていたモレノ・トローバはオーケストラの扱いも巧みであり『ギターと管弦楽のための対話』ではハープやチェレスタを用いた、星のきらめきのような響きも追求されています。こちらでギターを演奏しているのは1982年生まれの若手ビンセント・コベス。指揮者のマニュエル・コベスは彼の兄弟です。（NAXOS）

【収録情報】
モレノ・トローバ：
1.　フラメンコ協奏曲 (1962)（第1楽章：ファンダンゴ／第2楽章：ファルカ／第3楽章：カディスの喜び／第4楽章：ブレリアス）
2.　ギターと管弦楽のための対話 (1977)
3.　ラ・マンチャの歌 (1966)（言葉遊び／冬の到来／旋律／ラ・パストラ／セギディーリャ）
4.　カスティーリャ組曲 (c.1920)（ファンダンギーリョ／アラーダ／舞曲）

　ペペ・ロメロ（ギター：1,3）
　ビンセント・コベス（ギター：2,4）
　マラガ・フィルハーモニー管弦楽団（1,2）
　マニュエル・コベス（指揮：1,2）

　録音時期：2013年7月2-4日
　録音場所：スペイン、マラガ、サラ・マリア・クリスティナ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　世界初録音：1