マルティヌー:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集 Vol.4
遂にシリーズ完結! マルティヌーのヴァイオリン協奏曲集!
世界初録音となる作品や祖国チェコ以外では演奏機会に恵まれていない傑作など豊富なレパートリーを取り上げてきたマルティヌーの「ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集」が完結! そして最終巻となるこの第4集ではシリーズのトリを飾るに相応しい大本命、ヴァイオリン協奏曲の第1番と第2番を収録!
ポーランド生まれのアメリカ人ヴァイオリニスト、サミュエル・ダシュキンのために作曲されたマルティヌーのヴァイオリン協奏曲第1番。作品自体は1933年に完成したものの第2次世界大戦の動乱に巻き込まれスコアを紛失。作曲者の死後1968年にスコアが発見され、完成から40年後の1973年にようやく初演が行われています。委嘱者サミュエル・ダシュキンの演奏を想定して書かれた協奏曲第1番は、まばゆいばかりのエネルギーと技巧的な作風を持つ作品です。
続く第2番は、ウクライナ出身のヴァイオリニスト、ミッシャ・エルマンのために作曲され、1943年に初演が行われた作品。民族的なカラーを持ち技巧的な第1番とは対照的に、穏やかで美しいフレーズが印象に残り、どことなくロマン派の音楽を彷彿とさせるマルティヌーの秀作です。
もちろん第4集の演奏も、これまでの第1集から第3集で見事な演奏を聴かせてくれたマトウシェクとホグウッド&チェコ・フィルのコンビ。ミルシテインの門弟であり1970年代には読売日本交響楽団のコンサートマスターとしても活躍したマトウシェクが、2つのヴァイオリン協奏曲でシリーズを劇的に締め括ります。(東京エムプラス)
マルティヌー:
・ヴァイオリン協奏曲第1番H.226
・ヴァイオリン協奏曲第2番H.293
ボフスラフ・マトウシェク(ヴァイオリン)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
クリストファー・ホグウッド(指揮)
録音:2001年、2004年(デジタル)
Dvorak Hall, Rudolfinum, Prague, Czechoslovakia
Produced by Zdenek Zahradnik
Engineered by Tomas Zikmund